自然好きブロガーが高性能林業機械をわかりやすく解説【プロセッサ/ハーベスタ/フォワーダ/タワーヤーダ/スイングヤーダ】

自然・観光
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スインダヤーダやタワーヤーダ、皆さんは聞いたことがあるでしょうか。

 

これらは高性能林業機械と呼ばれる山の中で木を切って搬出する作業において使われる重機たちです。

”高性能”とはアイアンマンのようなハイテクを指すのではなく、チェーンソーや刈払機などと比較して高性能だ、という意味からつけられています。

 

 

高性能林業機械にはいつくか種類があります。

1、プロセッサ

2、ハーベスタ

3、フォワーダ

4、タワーヤーダ

5、スイングヤーダ

などがあります。

 

以下、順にどのような場面で使われていく機械なのか説明していきますね。

 

 

プロセッサ

 

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出典:イワフジ工業株式会社

プロセッサは林道や土場などの、山の中でも傾斜が少なく、落ち着いた平地で根元から枝や葉が付いてきた状態で集められた材木に対して、枝を切り落としたり、長さを計測したり、一定の長さに切り落としたりする機械です。

木は常に横向きにされた状態で取り扱われます。

より詳しく説明すると、グラップルというショベル(土木分野ではシャベルではなくショベル)で材木をつかみ、ローラーで幹を転がしながらつかむ部位を移動させ、搭載されているカッターで枝を切り落とし、さらには、チェーンソーによって玉切り(一定の長さで切る)します。

 

また、チェーンソーはその登場後、ノコギリやオノよりも枝払いや玉切りに適した機械として普及しています。

 

 

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ハーベスタ

ハーベスタはプロセッサよりも万能くんです。

見た目はプロセッサと似ているのですが、グラップル(ショベル)は縦向きでも使えます。その結果、プロセッサは、あらかじめ集材された材に対してしか使えませんでしたが、ハーベスタは直立して地面から生えている木に対して、それを切り倒すところからできます。

すなわち、ハーベスタは伐倒→枝払い→玉切りを一人で全部できちゃうのです。

しかし、弱点としては、日本にはまだあまり普及していません。

また、伐倒機能のみを持つものは、フェラーバンチャと言われます。

 

 

フォワーダ

フォワーダはハーベスタやプロセッサとは異なり、切るための機械ではありません。

運ぶための機械です。forwardするのです。

ハーベスタやプロセッサの作業の結果枝が落とされ、玉切りされた材木をグラップルで掴んで運転席後ろの荷台に何本も横向きに積みおき、運搬していきます。

 

 

タワーヤーダ

タワーヤーダは説明するよりも画像をお見せした方がわかりやすいと思うので、載せます。

 

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出典:林野庁

 

伐倒された木々はまず、山の中で割と平地で作業のしやすい環境である土場に集められます。

タワーヤーダはまず、車体に5〜10mの支柱(タワー)が搭載されており、

傾斜が厳しいところでも伐倒木を架線に吊るして運搬できる、という機械です。

その集材能力の高さから、近年日本でも採用されるようになってきています。

 

 

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スイングヤーダ

そしてラストはスイングヤーダ。

スイングヤーダは基本はタワーヤーダと同じなのだが、タワーヤーダのように、いくつもの架線を用いません。

さらに、架線の支柱はタワーではなく、ショベルとなっています。

イメージできる画像は、

 

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出典:林野庁

このように、ショベルの向き=架線の向きとなっています。

また、ショベルを搭載し、架線構造をシンプルにしたことによってスイングヤーダの機械本体が旋回できるようになり、方向転換が容易になりました(ここがスイングヤーダの名前の由来)。

まとめ

以上、まとめます。

・プロセッサは横向きだけ、枝払い、玉切り

・ハーベスタは縦もOK、伐倒、枝払い、玉切りの万能くん

・フォワーダは玉切りされた材を運搬、forwardする

・タワーヤーダはタワーを中心に、伐倒木を吊るして運搬

・スイングヤーダはショベルを中心に架線運搬

 

<参考文献>

高性能林業機械とは:林野庁

森林・林業実務必携(朝倉書店)