【森林計画制度】どんな法律が日本の森林を管理しているの?【森林・林業基本計画/全国森林計画/市町村森林整備計画/森林経営計画】

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皆さん、日本の森林はなんていう法律にその管理を定められているのか知っていますか?

今回は日本の森林計画制度について勉強いたしましょう。

『森林・林業基本計画』

『森林・林業基本計画』は、『森林・林業基本法』に基づき、森林・林業に関するその他の計画の親分的な計画で、総合的かつ計画的な推進をするための計画です。5年ごとに改定されます。

また、2016年の更新版では本格的な利用期を迎えた森林資源を生かそうということで

CLTなどの新たな木材需要を作ったり、

主伐と再造林の強化、面的(地域ごとってこと)なまとまりを持った森林経営の促進等による国産材の利用促進が図られています。

日本の人工林はその半分が主伐期(材として使える時期)を迎えているのにもかかわらず利用されていないところが問題なんだ。

 

CLTとは直交集成材と言って、普通のベニア板とは違って繊維を縦向き、横向き、縦、横、縦横縦横…と交互に重ねた板のこと。火や地震に強いから、コンクリートの代わりとして建築に使えないかと言われているんだ。

 

さらに、『森林・林業基本計画』は、その他の『全国森林計画』(15カ年計画)や『市町村森林整備計画』(10年計画)など、森林計画制度の大元の法律となっています。

ボスなので、『森林・林業基本計画』を変更すると、それに追従するその他の法律も改定されます。

 

『全国森林計画』

『森林・林業基本計画』が政府主体で長期的かつ総合的な政策をかがげているのに対して、農林水産大臣主体の『森林法』に基づく15カ年計画がこの『全国森林計画』です。

『全国森林計画』は、『森林・林業基本計画』よりも具体的な計画になっていて、

全国の森林を対象に、森林の整備や保全の目標、どれくらい伐採して、どれくらい再造林するのかなどを設定することになっています。

2016年の更新では、
少子化の時代に合う効率的な森林整備&保全やコンテナ苗の導入などが唱えられています。

コンテナ苗はポットとは違って、内部に突起が付いているため根巻きが起こりづらい。
さらに、根にはすでに培地が付いているため、植栽後の新しい土地の活着率が高く、そのため植栽できる時期が広がるんだ。

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『市町村森林整備計画』

政府の『森林・林業基本計画』、農林水産大臣の『全国森林計画』ときて、次に都道府県知事の『地域森林計画』が来ます。

『地域森林計画』に適合して市町村長が策定するのがこの『市町村森林整備計画』です。

「市町村森林整備計画』は10年計画で、地元の森林所有者が行う伐採や造林、森林保護等の行為の規範になります。

『全国森林計画』を踏まえて、市町村長が主体となってゾーニング(森林の用途別区域分け)や路網計画の図示を行います。

 

『森林経営計画』

『森林経営計画』では市町村長の『市町村森林整備計画』に適合して、
森林所有者や森林経営者が自ら管理する森林について、森林の施業と保護、路網の設置などに関する事項を設定することを定めています。

『森林経営計画』は簡単に言うと自分の土地の管理計画ということだね。

おわりに

いかがだったでしょうか。

ここまで一緒に勉強してきたことを振り返ると、政府の作る『森林・林業基本計画』から順に
農林水産大臣の『全国森林計画』→都道府県知事の『地域森林計画』→市町村の『市町村森林整備計画』→地元の森林所有者の『森林経営計画』と日本の森林計画制度は体系化されていることがわかりました。

最初政府から始まって、日本の森林のあり方というような理想像から入りまして徐々に地方組織になるにつれて各々の地域に合わせた町ごとの具体的な施策になるのですね。

次は日本の森林整備の動向に関する記事を書きたいと思います。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 

●参考文献

平成30年版 森林・林業白書