【小笠原】母島北港の海洋プラスティック問題と進出するオオヒキガエル

TRAVEL・NATURE

こんにちは。
小笠原の母島「北港」に来ています。

 

本記事では、小笠原母島北港の景観を「海洋プラスティック」と外来種である「オオヒキガエル」から守らないかという問題提起をします。

 

●本記事のネタバレ
問題提起の内容は「母島北港の景観は素晴らしいので、東京都か小笠原村などが中心になって『母島北港の景観を守る会』を企画しないか」というコンテンツになっています。
 
 
この記事を読むと、「母島北港についての知識が得られる」ほか、「北港で起こっている環境問題」について知ることができます。
 
 
なお、参考までに言っておくと、「母島」とは東京竹芝桟橋から船で1,000km、「おがさわら丸」で24時間の航海の末到着する小笠原諸島父島から更に「ははじま丸」に乗り換えて2時間船に乗ると到着する、東京都小笠原村の一つの島です。
 
固有の自然の保存価値から世界自然遺産に指定されています。
 
 
未だ一度も大陸とつながったことのない亜熱帯の島で固有の動植物が多く、生物学的な価値が評価されています。
 
特に、父島が外来種に侵食される中、母島はまだ固有種の生き物が多く残っているという点でも保存価値が高いです。
 
 
そして、「北港」は父島から出発した「ははじま丸」が到着する沖港から北へ1本道をひたすら北上すると最後に到着する港です。
 
 
※稀に自転車で北上する人がいますが、急峻な山の登り下りで普通肉体的に死ぬのでレンタカーかレンタバイクをしましょう。
 

母島「北港」の歴史

 

北港はもともと「捕鯨」に使われていた港でして、太平洋戦争前までは人間も住んでいました

 

ははじま丸が到着し、現在の集落となっている「沖村」と北港のある「北村」がかつての二大住居区だったようです。

戦中の疎開以降は現在も人は住んでいません。

民家の跡地は今や植物に覆われて分からなくなっていると言います。

 
北港はスノーケリングスポットとして人気の場所で、アオウミガメがよく目撃されています。
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北港の様子を画像で紹介

 

次に、母島北港の様子を画像を使って紹介します。

 

 

海岸は砂浜にはなっておらず、丸い小石が多いです。

 

2~3mほど海から離れると黄色い花のつる植物が広がっていました。

内地にもある観賞植物のポトス(オウゴンカズラ)ですかね。

 

すると、海岸沿いの辺り一面が外来植物に侵略されていることになります。

 

 

両岸は絶壁で、低木林になっています。

また、上(↑)の画像中央の足場は捕鯨時代の桟橋跡地です。

 

北港は大きく「U字型」になっていまして、港の両脇はゴツゴツした岩肌の絶壁です

 

 

小石の中にサンゴが混ざっていました。奇妙な模様を描いています。
(よく見ると何個も落っこちています)

 

北港に漂着する「海洋プラスティック」問題

 

北港は比較的絶景でして、海岸で味わう空気感が心地よいのですが、一つ気になったのが「海洋プラスティック問題」です。

 

海洋プラスティック問題とは、波と一緒に人間が海洋中に捨てたプラスティックゴミが海岸に打ち上げられたものでして、今や世界中で問題になっています。

 

人間が環境中に放出したプラスティックは最終的に海洋に到着し、海の中を何千キロとただずむのですが、その過程で徐々に粉々になり、魚や鳥が誤飲することで死亡率を大幅に高めます。

 

 

とはいえ、海洋中のプラスティックゴミは僕もどうすることもできないのですが、浜辺に大量に打ち上げられたプラスティックゴミを見て、あなたも心が痛みませんか?

 

 

ビニール袋などもイカと勘違いしてなのかウミガメが飲み込んで死亡したりします。

 

 

僕が一人で何時間もかけて拾ってもいいのですが、時間対効果のコスパが悪すぎですので、今回僕は自分のメディアを使って、あなたにもこの現状を訴えかけることにしました。

 

世界遺産の島の浜辺が今後もプラスティックまみれの景観で残り続けるのは嫌ですよね。

 

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汽水域まで進出する外来種:オオヒキガエル

 

さらに、北港に迫る問題は海洋プラスティックだけではありません。

 

先ほどのつる性植物ポトスもそうですが、外来種の存在です。

 

 

これは海岸付近のたまり場で撮影したものなのですが、大量の「オタマジャクシ」が写っています。

しかし、小笠原には固有の両生類がいないので、このオタマジャクシは全て外来種の「オオヒキガエル」です

 

カエルは本来淡水に生息する生き物で耐塩性能は高くないはずなのですが…。

北港の海岸から5~10mほどしか離れていない水のたまり場でおそらく汽水域であろうに生育していて驚きました。

 

北港の海岸付近のたまり場では、ハゼ(タマカエルウオ)と共生していたので、固有種のハゼとの競争を起こし、ハゼの数を減らしてしまいますよね。

 

オオヒキガエルが成長し、成体になると固有の昆虫や北港の岩場に生息している固有種オガサワラトカゲも捕食されてしまうでしょう。

 

提案:「母島北港の景観を守る会」

 

最後に、僕からの提案は「母島北港の景観を守る会」を発足しないかというアイデアです。

 

仕事は2点でして、「打ち上げられたプラスティックの回収」と「オオヒキガエルのオタマジャクシ」の殲滅。

 

たぶん、一度海岸のプラスティックを全て回収したり、オオヒキガエルのオタマジャクシを全回収しても1年もすれば再びプラスティックは漂流し、オオヒキガエルもまた産卵するけれど、何もしないよりかは行動してから後悔したいなということです。

 

年に一度、あるいは半年に一度、1日だけボランティアで活動しませんか?

ボランティアでなくても、環境省や東京都が中心となったり、小笠原村が出資しても良いイベントかなと思いました。

 

もちろん、今回取り上げた2つの問題は全く小笠原現地の人が悪くないので、「なんで我々が対応しなくてはならないのか…」とはなるとお思うのですが、北港の景観と自然は素晴らしいので、ぜひ美しい景観を後世にも残していっていただきたいのです。

 

せっかくこの記事を最後まで読んでいただけたご縁で、あなたも母島で海洋プラスティックを見つけたらぜひビニール袋一つ分でも拾ってみてください。

一つ一つの積み重ねできっと北港も綺麗な海岸に戻れます。

 

追加で、これから小笠原に旅行しようかな〜と考えているあなたにはこの本を一冊バッグに忍ばせておくのもおすすめです。

 

薄いながらも小笠原で訪問したいスポットやツアー企画内容、どこにどんな自然環境があるかなどを分かりやすく紹介している良本なので、一冊手元に置いておきたいですね。

 

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