「国立公園」の指定の意義についてわかりやすく解説する【3つある】

自然・観光
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あなたは「国立公園」を何個知っていますか?

 

出典:国立公園一覧(環境省)

 

上記の画像は環境省のサイトから引用させていただいた全国の国立公園の位置図なのですが、まぁたくさんあります。

 

知床、日光、尾瀬、小笠原、瀬戸内海、阿蘇などを含む34箇所(2019.01月時点)の日本各地の自然が指定されており、簡単には覚えきれないほどです。

 

※なお、国立公園は自然公園法に基づいて「日本を代表する自然の風景地」を指定しています。

 

この記事では、あなたになぜ風景地を国立公園として指定する必要があるのか知ってもらうために、国立公園にはどんな価値があるかを解説します。

 

なお、結論を先に言っておくと、優れた景観を持つ地域を国立公園として指定することの社会的な価値としては、「観光資源としての価値」や「生態系を保全する機能」、「文化の保全」などがあります。

 

観光資源を「開発」から守る効果

 

まず、国立公園として地域を指定することにより「開発」から自然環境を守ることができます

 

そのため、観光資源としての価値の高い地域では、その指定により不用意な開発ができなくなるので、すなわち国立公園としての指定には開発抑制の効果が期待できますよね。

 

生態系を「保全」する機能

 

「生態系」は何も動物だけを指すのではなく、「景観」そのものを大きなスケールで生態系として捉えることもできます(「生態系」の定義としてはそっちの空間的な理解が正しいです)。

 

このような景観や野生動物を国立公園として指定することによって守る効果や、逆に生物資源の利用を促進し、産業の持続を助けるように管理された上で「利用」する場合もあります。

 

言葉は似ていますが大切な概念の違いとして、

▪︎「保護」

…自然をその区画ごと保存し、一切人間の手を加えないことを前提とした管理

▪︎「保全」

…不用意に自然を壊すことはしないが、とはいえ持続可能な範囲で資源を利用していく管理

があります。

 

環境省管轄の国立公園では「生態系の保全」といっており、「生態系の保護」をする地域はまた別の枠組みで行います。

 

林野庁では、「森林生態系保護地域」という枠組みがあり、こちらでは「保護」と唱えているので、野生動物の生活区域を人間活動の手が入らないようにしています。

 

ここから「保全」と「保護」の言葉の違いや、省庁の仕事の縦割りによる問題について延々と話せそうなのですが、今回の記事の趣旨ではないので、この辺にしておきます。

 

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文化の保全

  

 

あまり日本にいると聞かないかもですが、海外にも国立公園があり、そういった場所では地元先住民が暮らしていたりします。

 

伝統的な独自文化の持続を助けるためには、その生活の基盤になる自然環境を守ることが欠かせません。

 

また、海外ではあえて少数民族がいる地域を国立公園として指定する場合があります。

 

国立公園に指定することでいい意味でその環境を現状維持できるので、先住民の土地や権利を奪ってしまうことなく、守ることができます。

 

【余談】海外の自然保護官は地元住民の「敵」

 

この記事の内容は以上になりますが、国立公園の指定の意義について理解を深められたでしょうか。

 

終わりに、「文化の保護」について補足しておきます。

 

日本では国立公園を管理する環境省レンジャーは平和な職業ですが、海外では生態系の保護を理由に現地住民の生活の基盤を奪う略奪者として、自然保護官(レンジャー)が原住民に殺される事例があります。

 

それくらい人間生活とその生活基盤である生態系との関係は切っても切り離せないものなので、「文化の保護」も観光や生態系保全と並んで重要な要素なのです。

 

保護のなの上で生活資源を奪ってしまえば、先住民の暮らしは路頭に迷ってしまうことになりますからね。

 

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