地域制公園と営造物公園の違いとは?【公園の分類をわかりやすく解説する】

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あなたは地域制公園と営造物公園の違いを知っていますか。

 

「地域制公園」も「営造物公園」も共に公園を大きく2つに大別したもので、分かりやすく言うと次のようなイメージです。

 

▪︎地域制公園:法律の網かけ。土地を買うとかではなく、管理するだけ。
▪︎営造物公園:その土地や建物を買って、所有物にする。直接的な管理ができる。

 

以下ではこの前提を深めつつ、地域制公園と営造物公園のそれぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。

 

地域制公園について

 

「地域制公園」は自然公園法に基づく自然公園という扱いで、国または地方公共団体がその土地を誰が所有しているかに関わらずその場所を公園としてして指定し、土地の利用の制限によって景観を守ります。

 

簡単にいうと、

地域制公園:法の網かけ。土地の所有権はなく、管理のみする。

 

なお、地域制公園の仕組みは日本やヨーロッパ諸国が取り入れています。

 

地域制公園のメリット

 

地域制公園のメリットしては、まず土地所有をしていないことにつき、土地の買い取りコストがないことから利点が生まれていることです。

 

また、地域制公園は枠組みに過ぎないので、たとえ他の目的で土地利用が行われていても、上から網かけをのせることができ、すなわち圧倒的有利ですね。

 

そのため、設定にお金は無駄にかからず、設置までの期間もスピーディに行える強みや、管理も地方公共団体や他の行政組織に任せられるため、管理費用を安く抑えられる特徴があります。

 

加えて、枠組みだけなので、景観を壊さないのであれば、伝統的な人間活動さえ制限しなくてOK。

 

国際協力の一環として他の国に国立公園づくりをするにしても人の移動を伴わないので、人間関係の軋轢を産まなくて済みます。

 

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地域制公園のデメリット

 

ただし、管理を外注するので、公園管理が利益重視になりがちな問題がある。大雑把な枠組みなので、大きな開発こそ抑制できるが、小さな開発は抑制できないとされています。

 

そのため、残念なことに公園内の環境は少しずつ悪化してしまいますね。

 

また、公園利用のための施設の整備と保護のための施設の管理との間でいろんな人の意見が入り、管理方針が揺れがち。

 

管理の権力も強くないため、利用制限もかけずらいです。

 

営造物公園について

 

「営造物公園」とは、都市公園法に基づく都市公園であり、国または地方公共団体が土地の権限を買収し、独裁的に、目的に応じた方向性に向けて公園の形を作り出す公園です。

 

簡単にいうと、

営造物公園:所有者と管理者が一致。土地は私有地なので思い通りの管理ができる。

 

所有と管理が同一組織が行うので、管理方法の意思決定はスムーズで、行動力、決断力が高い。

そのため、積極的な自然保護を推し進めることもできる強みがあります。

 

とはいえ、土地の買収を伴うためコストがかかり、予算不足となると違法伐採や密漁に対応できなくなったり公園利用者へ提供するサービスの質が低下する弱点があることは否定できません。

 

なお、アメリカやアフリカは貴族階級が植民地の中でハンティングする中で営造物公園という概念が成立したので、これらの国の公園管理制度は営造物公園です。

 

公園の分類のまとめ

 

この記事の内容は以上になりますが、いかがだったでしょうか。

 

公園を所有と管理体制の違いから大きく2つに分けた地域制公園と営造物公園。

 

ぜひ覚えておいてください。

 

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