『土の色ってどうやって決まるの?』世界の森林土壌まとめ【ツンドラ/ポドソル/褐色森林土/黒色土/ラトソル】

森林・林業
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今回は世界の気候帯のうち、森林が形成される気候帯の土壌についていくつか紹介いたします。

森林が形成される気候帯に同時に作られる土なので、畑にあげる土とはまた意味が違います。

ポドソルやツンドラ、褐色森林土などのキーワードが登場しますが、これらは高校地学B、地理の他に大学の土壌学などでも扱われる分野になります。

それでは今回扱う土壌の種類を見てみましょう(目次↓)。

ツンドラ

ツンドラは極地(北極)付近に存在しています。ロシアのあたりですね。

表層に泥炭があり、夏になって気温が上がっても下層に永久凍土が残ります。

極地なので気温は低いですが、湿度は高いです。

植物の遺体などはあまりの寒さのため、分解されずに堆積し、厚く残っています。

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ポドソル

ポドソルは寒くて湿潤な気候の針葉樹林帯にあります。

ポドソル化作用で生成します。

寒い地方だけでなく、熱帯でも植物の遺体が腐食した層の分解が追いつかなず厚く残っていると生成されることがあります。

ポドソル化作用とは?

寒くてかつ湿度の大きい場所ではバクテリアも不活発になることによって落ち葉の分解が悪く、植物の遺体が完全に分解される前に次の植物の遺体が蓄積します。

それらの植物遺体を溶かした水は酸性になり、これらは土壌中の塩基性成分(FeやAl)を溶かして水と一緒に地面の奥へ染み込みます(これを溶脱と言います)。

これをポドソル化といい、最終的には地面近くの層から

・A0層…植物遺体の層

・表層…バクテリアにそれらが分解され始めた層

・A層(溶脱層)…FeやAlが水と一緒に下へ運ばれたことによってSiのみ残って灰色になった層

・B層(集積層)…FeやAlが集まりより黒色になった層

となります。

褐色森林土

褐色森林土は主に、温暖で湿潤な気候の森林帯に形成されます。

ポドソルやツンドラとは異なり、暖かい場所です。

Caは溶脱するのですが、FeやAlは溶脱せず残るので土壌は褐色を保ちます。

(FeやAlが溶脱すると白くなります)

また、表層はバクテリアが活発に働き、植物遺体の分解も進むので暗褐色の土壌になります。

黒色土

黒色土は日本などの火山の多い国にある土です。

黒〜黒褐色の厚いA層を持ちます。

ラトソル(別名オキシソル)

赤色土は、熱帯の皆伐が低い地域で乾季が気候的にある地域にある土です。

難しいので簡単に言うと、高温多湿で排水がされやすい場所です。

なぜ赤色土が赤いのかについてはラテライト化作用の働きによって赤色になります。

また、レンガの材料にもなります。

ラテライト化作用とは?

高温多湿で排水条件がいいと、微生物が元気になり、FeやAlよりもSiO2が積極的に溶脱するようになります。

すると、残ったFeの割合が増え、赤色に見える土が出来ます。

 

このラテライト性の赤色土とAl含有率の高い白色土壌の2つを特にラトソル(あるいはオキシソル)といいます。

おわりに

いかがだったでしょうか。

今回は高校地理Bや大学で土壌学を学ぶあなたのために世界の森林性土壌についていくつか紹介してみました。

温度や湿度によって、バクテリアの活性が変化し、植物の分解状況が変わると、
それに応じて地面深くへ溶け込む雨水が遺体を通過する際に運ぶイオンが変化し、
その影響で土壌中のイオンバランスが変わって、最終的に人間の目にも色が違って見えるのですね。

土の色を決定する要因の正体は土壌中のミネラルからとけ出す『イオン』でした。

また次も森林土壌についての記事を書こうかと思います。

最後までご覧下さり、ありがとうございました。

 

●参考文献

森林・林業実務必携

森林・林業
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