テニスの試合中のイライラは非生産的ですよ【アイアンマンになろう】

メンタル・思考

こんにちは、KOYA@ソリンドです。

試合中ラケットこそ折りませんでしたが、時にイライラして簡単に負ける自分に悩んでいました。

 

先日に、下記のツイートをしました。

 

 

テニスの試合中イライラしてしまうこと、ありますよね。わかります。よく分かります。

ですが、ラケットやボールに怒りをぶつけたところで何になるんですかね。アドレナリンが出てなんとかなるんですかね。

それもあるかもですが、そもそももっと「思考して」テニスをした方が楽しいですよ。生産的です

 

日本人は真面目な方が多いので、一所懸命テニスの練習をしますが、試合の際、「エネルギーの全てを身体に」使ってしまっていませんか。

せっかく真面目なので、そのエネルギーを一部「頭に」回しましょう。

 

論理的思考と仲良くなったら、試合中イライラしなくなりましたし、練習頻度が減ってもテニスが上達し始めました。

 

今回は、そんなお話をします。

 

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フェデラーが怒らない理由、説明できますか

 

生きる伝説、ロジャー・フェデラーですが、彼は試合中めったにイライラを態度に出さないですよね。

 

昔の彼はラケットを投げたりなど、今の紳士イメージとは似てもつかない感じでしたが、変わりました。試合中の態度を変えた結果、何を得たかは、歴史の通りです。

 

 

 

<フェデラーが彼の試合の中で、削ぎ落としたもの>
▪︎人やものへ怒りをぶつける態度

<フェデラーが彼の試合の中で、得たもの>
▪︎淡々とした態度

 

 

ぱっと見、赤ん坊から「機械みたい」になったフェデラーですが、たぶん彼の頭の中は下記のように稼働しているはずです。

見えないところが働いています。

 

 

 

▪︎どこに、チャンスが落ちているか

▪︎チャンスをどうやったら、生かせるか

▪︎自分の手札の中で、なにが通用するか

 

 

こんな風に「頭を使う」と、怒ってラケットを投げたり、大声を出したりしている時間はありませんよね。幼稚ではありませんか。

 

 

 

▪︎怒りに任せて、感情を態度に表しているとき
→実は頭は動いていない。完全な思考停止

▪︎淡々とテニスをしているように見えて、チャンスをものにしようと企んでいる時
→頭が稼働。

 

 

どちらがより生産的で、次に繋がる悔いのない試合になるかは、一目瞭然ですよね。

 

マッケンローや、ジョコビッチの試合には、無駄がある

 

言うまでもなく、マッケンローもジョコビッチも「最高のテニス選手」ですが、ここまで記事で解説してきた内容と照らし合わせてみると、「無駄がある」と言わざるを得ないですよね。

 

 

 

▪︎マッケンロー
:主審や線審、観客や対戦相手に暴言をはくエネルギーを、「いかにして勝つか」の思考にもっと回せたはず。負の感情を他人にぶつけても、誰もハッピーにならないし、共有することで生産的な時間にもなりません。

▪︎ジョコビッチ
:彼の場合、怒ることでアドレナリンを出し、より極限状態の自分を出しているため、ある意味「高めている」とも言えますが、そのために折られるラケットや、そのスポンサー会社がかわいそうです。思考だけで血圧高められませんかね。

 

 

こんな感じで、僕やあなただけでなく、世界のトッププレーヤーでさえ「試合中のエネルギー配分」には課題があったりします。

 

フェデラーも、完璧に見えますが、たまにボールを上空に向かってわざと打って警告食らったりしていますよね。

セリーナ・ウィリアムズも暴言吐いたりしています。

 

というわけでして、簡単には「精神のコントロール」ができないのは当然です。みんな同じ。

 

大坂なおみが全米の決勝でセリーナに勝った際、何を相手から、観客から言われようと淡々と自分のやるべきテニスを続けましたよね。

 

勝者に必要な姿勢は、まさにこの態度です。

 

試合ですべき、精神コントロールとは

 

波に乗る相手にイラっときて、つい強いボールを顔面に食らわせてやりたい気持ちになりますが、これが非生産的な感情ですね。

 

あなたが勝ちたい試合ですべき、精神コントロールとは下記のようなものではないでしょうか。

 

 

 

▪︎確率の低い、決まったらカッコいいショットよりも、萎えても入る、コントロール可能なショットの選択

▪︎自分がどういう場面で怒ってしまうかの、自己分析

ex>たとえば、僕の場合、たんたんとテンポよくゲームを奪われたとき、「焦り」によって感情の衝動が表に出てきます。
あと、後輩に負けそうになるのとかもかなり嫌で、プレーが雑になります。ですが、それは完全にテニスの試合そのものには関係のない感情ですよね。

▪︎自分が練習したショットは、試合の中のどのような場面で使えるか考える

 

 

すなわち、事前の準備です。

 

「精神コントロール」と聞くと、つい「試合の中で、どういうメンタルでいればいいか」と考えがちですが、むしろ事前の準備によって試合中の精神状態が良くなる感じです。

 

せっかくこの記事と出会ったので、あなたも1分ほど「自分はどういう場面で怒ってしまうか」、「どんなことを考えて試合に臨むべきか」考えてみましょう。

 

この1分ほどの頭の体操から逃げると、あとでまた後悔する試合をすることになりますよ。

※それとも、後悔しないですかね。感情の赴くままにイライラを態度に出すということは、試合が終わる頃にはスッキリしているかもなので、ある意味「悔いのない試合」かもですね。

でも、それは美学で、「後悔する試合」の方が圧倒的にあなたを成長させますよ。

 

↑ちょっと毒々しいですが、「過去の自分」に向けても、書いていますm(_ _)m

 

安全第一とも、ちょっと違う

 

とはいえ、「全てを安全第一にしろ」と言っているわけではありません。

 

自分の集中力をみて、相手をみて、「ここぞ」と言う時にはポジションを前進させたり、球威をあげたショットを混ぜることも時には必要です。

 

逆に、そのようなチャンスを見逃したら、むしろ相手も息を吹き返しますよ。

 

何試合も試合数を積み重ねて、「試合の流れ」、「いま、どういう場面なのか」を感じられるようになりましょう。

 

テニスの試合は、「綱引きのように」主導権は移り変わるものです。

 

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それでもイライラしてしまったときの対処法とは

 

事前の準備が間違いなく有効ですが、それでもいざ試合をしたらきっとイライラすることもあるでしょう。

 

あのフェデラーでも、ジョコビッチでもイライラしているのですから、人間をやめない限りきっとイライラとはお別れできないはず。

 

ですが、イライラしている限り良い方向に試合が進むことはめったになく、たいていの場合は自分の内から崩れて試合が終わりますよね。

 

なので、あなたに必殺の対処法を伝授します。

 

それは、自分と対話しながら試合をすることです。

 

映画「アベンジャーズ」で、AI執事のフライデーがアイアンマンスーツの中でそのときそのときのスタークの身体的状況、敵の状況をこと細かく分析し、淡々と教えてくれますよね。

 

そんな感じで、もう一人のAI執事のあなたで、戦っている最中のあなたをサポートしましょう。

 

そうすると、試合の状況、自分の状況全体が俯瞰できるので、冷静になりやすいですよ。

 

お茶目で暴走しがちなトニー・スタークでもフライデーと一緒なら自分をコントロールできているので、たぶん俯瞰能力が高まっているはずですよ。

 

こんな感じで、MR(複合現実)しているつもりでテニスをしてみてください。

 

なお、余談ですが補足をしておくと、アイアンマンの2代目AI執事が女性の声の「フライデー」で、初代は男性の声の「ジャービス」です。

アベンジャーズオタクなのでもっと色々言いたいところですが、記事の本質からズレるので、今回はこれくらいにしておこうと思います。

 

そんなわけで、ぜひ、アイアンマンのように全体を俯瞰して、自分をコントロールして、非生産的な感情の排除に挑戦してみましょう。少しずつ、慣れてくるはずです。

 

 変わりたいあなたへ、おすすめの本

 

僕は、「試合中どのような思考状態」でいればよいかわからず、「ウイニング・アグリー」を読みました。

ちょっと古い本ですが、思考が変わりました。

 

読めば試合への態度が変わる本で、「まだ読んでないの?」と過去の自分には言いたいくらいの内容です。

 

この本を買うのに千〜二千円くらいお金がかかるけど、テニススクールに何年も思考停止に通うことを考えると、読んだ後のリターンは何万円分もにもなります。