こんにちは、KOYA です。
まさにビッグ4の全盛期から、テニスに魅了されています。
先日に、下記のようなツイートしました。
テニススクールで小さい子供たちを見てて気づいたのですが、これからの子供たちはテニスの「ビッグ4」を知らずにテニス界を観ていくことになるのかなと。
永遠に続くものはないのですが、「昔のスターはビッグ4だったんだよ」を聞いたときに涙なしに語れない彼らについて調べられるよう記事にします。
— KOYA May 5, 2019
永遠に続くものはないのですが、「昔のスターはビッグ4だったんだよ」を聞いたときに涙なしに語れない彼らについて調べられるよう記事にします。
記事制作の経緯は、上記のとおり。
寂しいですが、これから大きくなっていく子供たちは、我々の永遠のスターだったビッグ4を知らずに大人になるのかなと。
それも仕方ないことですが、「ビッグ4」と呼ばれる4人がテニス界を率いていたんだよってことが後々の人にもわかるように、この記事を贈ります。
逆にいえば、この記事を読んでおけば、2005〜2018年くらいまでのテニスを愛した人たちの話についていけますよ。
本記事の動画版も公開しました
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ビッグ4とは、フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マレー
“@Representat1ve: Happy #movember everybody! #Nadal #Federer #Djokovic #Murray #Big4 pic.twitter.com/384UrWY6ZM”
— Charlotte Basnett (@CaggieBasnett) November 3, 2013
見出しのとおり、テニス界の2012〜2015年が「ビッグ4の黄金時代」で、2010年くらいからのATPツアーの優勝者のほとんどが、この4人によって占められました。
ビッグ4時代の始まりは、2006年ごろの「芝の王者フェデラーvs土の王者ナダル」のライバル関係から始まっていています。
記録的には、そこに最初は全く歯が立たなかったジョコビッチとマレーがそれぞれ2011年、12年くらいから加わった感じです。
この4人が、それぞれ全くプレースタイルが違って、キャラが濃いのが試合を観ていて面白いところなんですよね。
今も忘れない、2012年なんかは、実力が拮抗していて、「全豪:ジョコビッチ、全仏:ナダル、全英:フェデラー、全米:マレー」とグランドスラムを完全に4人で分け合う結果。
ファンとしてもサーフェスによって勝つほうが変わる彼らのライバル関係を最高に楽しんでいました。
補足)テニスの国際大会で一番大きなレベルの試合が「グランドスラム、または4大大会」と呼ばれ、それぞれ「全豪、オーストラリアンオープン」、「全仏、ローランギャロス」、「全英、ウィンブルドン」、「全米、USオープン」です。
ウィンブルドンなんかは聞いたことあるんじゃないですかね。
ビッグ4それぞれのプレースタイルとは
▪︎ロジャー・フェデラー
:最年長。2019年時点で、37歳。プレースタイルは、「圧倒的攻撃型」。
攻撃が最大の防御という感じで、試合のペースもラリーのペースも相手に与えない。日本では絶滅寸前の、片手バックハンド。グリップが薄いため、断トツでフォームが美しい。
▪︎ラファエル・ナダル
:2019年時点で、32歳。ヘビースピンで、「エッグボール」と呼ばれる独自のベースライン側で急激に落ち、跳ねるスピンを相手のバックハンドの高い打点に打ち続けることで、リスクなく相手のプレーを破壊する。どこまでもボールを追いかけるファイター。
▪︎ノバク・ジョコビッチ
:2019年時点で、31歳。そして、2019年時点でのランキング1位。2011年や、2015年はもはや守備が強すぎて「壁」であった。ナダルのスピンボールの高い打点からフラットドライブに打ち込める数少ない選手で、長年単調なラリーではあったがミスがとにかく少ない。30歳になってから、ショット精度がもはやコンピューターの域に達した。
▪︎アンディ・マレー
:ジョコビッチと同じく、31歳。ジョコビッチとプレースタイルが似ていて、どちらもベースライン守備という感じだが、どちらかというとマレーの方が回転量が少なく、カウンタータイプ。あえて、ペースを落として誘ったりする。2017年以降は、股関節の怪我が深刻で、まさかの最年長のフェデラーではなく、マレーのために「ビッグ4」は崩壊した。
ざっくり説明すると、上記のとおり。
この記事を書いている現在だと、マレーはテニスこそ継続するも、股関節の怪我のダメージが甚大すぎて、ほか3人に匹敵する本来のポテンシャルまでは戻せていない感じです。
>>参考:【悲報】BIG4の一角アンディ・マレーが引退?情報をまとめてみた
ビッグ4の実績と歴史を、もう少し深掘り
だいたいどの4人が「ビッグ4」で、どんな感じの人たちかわかったところで、もう少し彼らについて深掘りしていきますね。
1990年〜2018年のテニス界の動向とは
歴史の変遷は、下記のような感じです。
1990〜2000年ごろ
:サンプラスvsアガシの時代。まだ、スピン全盛期ではなかったので、サーブ&ボレーが主流でした。サンプラスより前だと、エドバーグとかですね。
2004〜2010年ごろ
:ヒューイットの短い時代を経て、フェデラーvsナダルの時代へ。ローランギャロスはナダル、ウィンブルドンはフェデラーみたいなことを2006、2007年とやったのち、ついにナダルが2008年フェデラーをウィンブルドンで倒します。
2011年
:ジョコビッチ、マレーの台頭。特にジョコビッチが強い。それまでジョコビッチはフェデラーにやられているイメージしかなかったのですが、圧倒的守備のしつこさの進化とタフなメンタルの習得により、別人のように強くなりました。
2012年
:マレーもついにグランドスラムをとる。この年が一番ビッグ4の強さが拮抗していて、面白かったです。ウィンブルドンでフェデラー17回目のグランドスラム制覇。マレーのオリンピックとUSオープンの優勝がありました。
2013年
:フェデラーが怪我で離脱も。相変わらず強いマレー、ナダル、ジョコビッチがツアーを引っ張りました。
2014年〜2015年
:フェデラーの復活&進化。フェデラーvsジョコビッチ時代だが、グランドスラム的にはジョコビッチ一強。
2016年
:フェデラーが膝の怪我で半年離脱、ジョコビッチ一強
2017年
:まさかのフェデラーvsナダル時代復活
2018年
:マレーの怪我が深刻に。フェデラー、ジョコビッチ、ナダルが活躍
2013年以降は、誰かしらが怪我で離脱してしまう感じになり、4人がグランドスラムの準決勝に出揃うことは減りました。
とはいえ実績的には、この記事を書いている段階で、グランドスラムにおいて、「フェデラーが20回、ナダルが17回、ジョコビッチが15回、マレーが3回」も優勝しており、合計すると、なんと「55回」。
これは、「13年分」のグランドスラムに相当します。
マレーも、実績的には3回ですが、ほか3人がいなければ間違いなく10回以上優勝できるほどの力があります。
ビッグ4の名場面【泣ける試合4選】
だいぶ記事も長くなってきてしまったので、全員の詳細な解説はやめるとして、最後にビッグ4が生み出した、涙なしには語れない伝説的な試合を紹介しておきます。
2008年ウィンブルドン決勝:フェデラーvsナダル
時代背景としては、世界ランキング1位として君臨し、あらゆる試合でタイトルを欲しいものにしてきたフェデラーが、唯一クレーのナダルだけが倒せなかった時代です。
毎回毎回バックハンドを執拗に責められ、ほかの選手なら一撃でラリーを終了させることができるフォアハンドも驚異のフットワークで拾われ、強烈なスピンボールをくらわせられる。
それでも、2006年、2007年と2年連続でウィンブルドンのタイトルをナダルから守ってきたフェデラー。
しかし、ついに、年初めから病気になり、あまり練習できなかった2008年でナダルに2セットダウンまで追い込まれてしまいます。
そんな絶対絶命のピンチまで追いやられた芝の王者フェデラーがどのように極限の場面に対応したのか。
驚異の集中力を目にしてみてください。
2012年:ウィンブルドン、ロンドン五輪のフェデラーvsマレー
マレーは、2012年のウィンブルドン決勝に出場したとき、76年ぶりとなる地元イギリス人優勝への期待が大きくかけられました。
しかし、結果は、フェデラーに1-3で敗北。
マレーが地元の期待に応えるために、どれだけ重圧に耐え、応えようと精一杯を尽くしたのかわかる、こちらのスピーチをご覧ください。
2012年当時この試合を見ていたのですが、完全にWOWOWを見ながら涙ボロッボロですよ。
これだけ出し尽くしてもグランドスラムのタイトルには届かないのかと。フェデラーファンなのですが、マレーの気持ちが身にしみて分かって、涙を流さずには入られませんでした。
ですが、すごいのは、この後のマレーで、結論からいうと、このウィンブルドンの翌月にあったロンドンオリンピック。
これはロンドンなので再度ウィンブルドンで行われ、準決勝デルポトロ戦で大苦戦し体力的にボロボロになったフェデラーに決勝で完勝。
さらには、翌年2013年にはウィンブルドンで、決勝でジョコビッチを破り、優勝。
マレーって、期待に応える、超アツい男ではありませんか。
想いだけで前進していますよね。
相手が勝ち急いだときに冷静なジョコビッチもすごいですし、とてつもないアウェーの中負けてもイラつかずマレーを称えられるところも素敵でした。
2014年、ウィンブルドン決勝:フェデラーvsジョコビッチ
時代としては、フェデラーが離脱後、時代の波と自身の年齢を考慮して、ラケットを変更、コーチにエドバーグをつけて復活したときです。
ジョコビッチにマッチポイントを第4セットで取られたフェデラーが、覚醒し、反則的にサービスエース量産で切り抜けるさまは、いまだかつて他に見たことがありません。
この試合も、当時夜中一人で観戦し、ぼろ泣きでした、、、。
2017年、全豪オープン:フェデラーvsナダル
さて、これで紹介はラストとなりますが、2017年のオーストラリアンオープンの決勝も、歴史的瞬間でした。
正直、もうフェデラーvsナダルは見れないと思っていたんですよね。しかし、それが見れた。
さらにいうと、フェデラーもまた、2セット目から挽回されて負けると思っていました。
今までフェデラーはウィンブルドン以外のグランドスラム決勝で、ナダルに勝っていませんでしたから。
でも、この試合を見たら、この2人がなぜ、30を過ぎてもまだ勝てるのかがわかりました。
確かに、かつてのようなフォアハンドの威力も、走力もないのですが、「変化し続けている」
パワーじゃなくて、「予測」であったり、「展開力」など、別のところが伸びている。
10年以上も続くライバル関係を見てて、そんな風に感じましたね。
そんなわけで、長くなりましたが以上になります。
ビッグ4の時代を少し感じたり、思い出していただけたら幸いです。