【テニス】全仏オープンの特徴、歴史、豆知識を解説【より楽しめる】

選手情報

こんにちは、KOYAです。

5月の末が近づいてきたので、間も無くフレンチオープンが開催されますね。

 

全仏オープンのコートはどんな特徴があるのだろう、歴史とかも気になるな。

そもそも、「フレンチオープン」とか、「全仏」とか、「ローランギャロス」とか色々呼び方があるけど、どういうこと?

 

今回は、そんな疑問に答えます。

 

※2〜3分でオタク雑学が身につくので、ぜひお友達に教えてあげてください。

 

フレンチオープン、全仏、ローランギャロス…名称の意味とは

 

結論からいうと、下記のとおり。

 

 

 

▪︎「フレンチオープン」:こちらが、大会としての正式名称。英語では、「French Open」ですね。

▪︎「全仏」:日本独自の呼び方で、豪、仏、英、米開催国の漢字からぞれぞれ全豪、全仏、全英、全米と名付けられています。

▪︎「ローランギャロス」:フレンチオープンの会場名で、「ステッド・ローラン・ギャロス」といいます。

 

 

というわけで、ぶっちゃけ「フレンチオープン」と読ぼうが、「全仏」と呼ぼうが「ローランギャロス」と呼ぼうがどれも正解ですが、大会名称的には、強いていえば「フレンチオープン」が正しいですね。

 

また、「全仏」という呼び方は日本独自の呼び方ですが、全豪、全仏、全英、全米合わせた4つの試合が「四大大会(グランドスラム)」として、テニスにおける最も大きい大会として知られています。

 

会場名「ステッド・ローラン・ギャロス」の由来とは

 

「ステッド・ローラン・ギャロス(Stade Roland Garros)」という名前はどこからきているかというと、ここにも歴史がありまして、フランスの飛行家、ローラン・ギャロスさんの名前からきています。

 

僕もどんな人か詳細は全然知らなかったのですが、

世界で初めて地中海横断飛行に成功した。第一次世界大戦でのエースパイロット

参考:Wikipedia

とのこと。

 

飛行機の顔部分についている「プロペラ同調機関銃」を開発したことが功績としてあり、第1次世界大戦で戦死するのですが、功績を称えてフレンチオープンが開催される会場名として冠されました。

 

 余談:「プロペラ同調機関銃」の参考動画

 

参考にプロペラ同調機関銃がどんなものか動画を貼っておきます。

 

※こちらの動画だと、わざとプロペラを止めて機関銃でプロペラを打ち抜かせたりしていますが、実際にはプロペラの回転と銃の発砲は同期されているとのこと。さらにプロペラが防弾板になっていたとのことで、プロペラを打ち抜くことで自爆することはなかったそうです。

 

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フレンチオープンの「赤土」コートの特徴

 

フレンチオープンは、グランドスラムでは唯一の、クレーコートで行われる試合で、また、世界のクレーコートで行われる試合の中で、最も大きな大会とも言えるのですが、そのコートサーフェスの特徴は、下記のとおり。

 

 

 

▪︎「アンツーカー」と呼ばれる、「赤レンガ」を砕いたものがサーフェス 

▪︎バウンドしてからのボールの弾みが極端に遅くなる

 

 

「アンツーカー」と呼ばれる、「赤レンガ」を砕いたものがサーフェスなので、実はちょっと本来の意味のクレー(粘土)とは違ったりします。

 

また、バウンドしてからのボールの弾みが極端に遅くなるので、選手は「打っても、打っても、ボールが返ってくる」「ラリーが延々と続く」「サービスやネットなどで簡単にポイントが取れない」特徴があります。

 

グリップが厚く、精神的、体力的にタフな選手が勝ちやすい

 

バウンド後にボールが滑らずはねてしまうので、ラリーが決めようと打っても打っても延々に終わりません。

 

なので、下記のような特徴を持った選手が勝ちやすくなります。

 

 

 

▪︎グリップが厚く、跳ねるスピンを量産できる選手

▪︎長時間ラリーをしてもくたばらない、強靭な体力を持つ選手

▪︎長時間続くラリーをしても、消耗しない強靭なメンタルを持つ選手

 

 

ナダル、フェデラーは2人ともセミウエスタンの薄いグリップなのですが、他のクレー巧者はほとんどウエスタングリップです。

 

また、グリップにもよるのですが、「実は片手バックハンドが不利になりにくい」コートともいえ、ティームやスタン・ワウリンカのような「グリップの厚い」片手バックハンドの場合、高い打点も力が入りやすく、スピンもかけられるため、意外と不利になりません。

※その証拠に、2019年現在、クレーNo.2といえばティームで間違いないでしょう。スタンもタイトルとっています

 

ただし、フェデラーのような薄いグリップの選手は、バックハンドの高い打点にボールを集められると、どうしてもチャンスボールが出てしまうので、しんどい感じです。 ※とはいえ、ナダル以外にはそんなにやられていませんが。

 

 ナダルとアンツーカーコートとの相性が良すぎる【負けたくないテニス】

 

ナダルは少なくともフォアハンドに関してはまったくグリップが厚いわけではないのですが、これまでになんと11回も優勝しています。

 

他の誰よりもかけられる圧倒的なスピン量とキャッチ力、メンタルのタフさが「クレーコートスペシャリスト」としての形質です。

 

フェデラーの攻撃的なテニスを「勝ちたいテニス」だとすると、ナダルのテニスは「負けたくないテニス」という感じでして、「負けたくないテニス」がクレーでは合う感じ。

 

「速攻勝負!」という感じで攻めまくっても、全然決まらず焦れてミスするので、それよりも、「動かして、動かして、崩して、崩して、ようやく決める」みたいなこれくらいの攻撃ペースの方がアンツーカーコートには合っている感じです。

 

 ナダルvs.ジョコビッチ(2014年)

 

打っても打っても決まらず、スライディングキャッチ、腕だけ伸ばしてスライスでとる、弾道の高いスピンなどと他のコートでは見られないようなフォームの大きい躍動が見どころです。

 

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フレンチオープンが他のグランドスラムと違うところ

 

まとめると、次のよう。

 

 

 

▪︎フレンチオープンだけが日曜日から大会がはじまる

▪︎上位シード < クレーコートスペシャリスト

▪︎センターコートに屋根がまだない ※2020年ついに完成する模様

▪︎フランス語でカウントされる

▪︎フランス人と対戦するときは、超アウェー状態

 

 

他の大会はたいてい月曜日から始まるのですが、フレンチオープンはなぜか日曜日開始。

 

また、そのコートの特性から上位シードでもガンガン早期敗退するのが特徴で、ナダルのようなクレーコートスペシャリストの方がジェネラリストよりも特化的に優勝しやすいです。

 

※フェデラーはジェネラリストで、グランドスラム20回優勝していますが、ローランギャロスでは2009年のみ。

 

フランス人色の強い環境

 

他のATPツアーはいずれも英語で行われるのですが、全仏だけがフランス語で試合のコールまで行われます。

 

そして、観客もフランス人が多いので、地元モンフィスやガスケ、ツォンガなどの選手と対戦する際は完全なアフェー状態。それだけでも精神的にやられますよね。

 

 フランス語でのカウントコールは

 

 

▪︎「15-0」:キャラントズィーロ

▪︎「15-15」:キャンズアー

▪︎「30-15」:トラントキャーンズ

▪︎「40-30」:カラントトラーント

▪︎デュース:イガリテ

▪︎アドバンテージ:アバンタージュ

 

 

カタカタでスイマセンm(_ _)m 聞いている限り、こんな感じです。

 

というわけで、今回はこれくらいにしておこうと思います。

 

 テニス観戦には、WOWOWは必須

 

2019年のフレンチオープンは、5/26(日曜日)から2週間あり、テレビでの放送権はテレビ東京とWOWOWが持っています。

 

僕も見てましたが、WOWOWと契約しておくと、全ての四大大会が観れ、特に日本人の錦織圭や大坂なおみは見逃さないのでおすすめです。

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