【テニス】ガットの張り上がりは店によって完全に別物になる【断言】

テニス、ガット張り、店によって違うラケット知識、試打

こんにちは、KOYA@ソリンドです。

大学時代は自分でガットを張っていました。

 

先日に、下記のような質問をいただきました。

 

ガットって張るお店によって上手い下手はありますか?

 

この質問に対する回答としては、「めちゃくちゃある」というのが結論です。

 

先日のツイートを引用します。

 

 

テニスのガットは、「誰が張るか」によって、めちゃくちゃ打感が変わります。
控えめにいって、ごまかせないレベルでです。

僕もガットを張れるのですが、正直横に太ります。機械の癖を理解して少し改善したのですが、難しいですね。量販店のバイトも上手いとは限らず、プロだとやっぱり打感がいい😌

 

上記のとおり。

 

「誰が張るか」によって、本当に打感は変わってしまいます。

 

僕自身ガットを張れるのですが、習得した直後は打感がおかしかったです。3年目経ったり、テニススクールのストリンガーに話を聞いたりして、少しずつ上達しました。

 

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張り上がりが違うのは、張り人の腕とマシンが変わるから

 

「頼んだお店によって、出来上がりが違う」と感じる要因としては2つあり、「ストリンガー」と「マシン」の違いです。

 

「ストリンガー」によって、打感はまったく別物になる

 

こちらは、自分自身の張り技術が向上する中で、特に実感できました。

「見えている景色」がストリンガーによって違いすぎるんですよね。

 

スポーツ量販店の、とりあえず張れるバイトくんと、プロの張り師では、相当な技術差があると思います。

 

 自分でガットを張ってて分かった、「見えている景色」の違い

 

 

  • 最初は、ノットの締め方がわからなかったり、目飛ばししていた
  • ちゃんと張れるようになっても、なんか緩い
  • もう問題ないレベルだと思ってたら、横へのふくらみを指摘される
  • 自分のレベルが上がってきたとき、なんか硬い場所と緩い場所があることに気づく
  • 結局、すべてを同じテンションで張ったら同じようにならなくて、場所ごとに微妙にテンションを変えたほうが上手くいくことに気づく

 

 

最初は、張り方をマスターするのに必死でしたが、何十回と張るうちに、「ガット張りの世界」が少しだけ垣間見えました。

 

実は、ガットの張り方には色々種類があって、1本張りや2本張りだけでなく、ATW(アラウンド・ザ・ワールド)や、クロスを上下から真ん中に向かって攻めていく方法などがあります。

 

これらは、ぶっちゃけ「あなたがどこまで神経質に気にするか」です。

 

とはいえ、実際クロス(横糸)を上から下に向かって張るか、下から上に向かって張るか。それだけで、ラケットの変形のしやすさや柔らかさなども変わってくるのです。

 

僕も、「タイオフ(結び目)に失敗すると、端の1本が緩むなぁ」くらいのことは経験的に学習しましたが、きっと、プロストリンガーとかは別の景色を見て張っているはず。

 

つまり、スポーツ量販店とかでバイトしている大学生の張り人と、その道10年みたいな人では、言うまでもなく、技術に差があります。※注意:おじいさん=ガット張りの熟練者とは限らない

 

 プロのストリンガーでも、合うor合わないはある

補足で、注意点が一つあります。

それは、「この人はおすすめ!」と他者に紹介されても、意外と自分には合わない場合があるということ。

 

例えば、僕がよく一緒に練習するJOPランカーの方が最大限に信用するショップの張り人は、僕の勤めていたテニススクールのストリンガー的には、「ちょっと細らせすぎだよね」などなど。

 

実際、僕も使ったとき、「めっちゃシャープだけど、ちょっとスイートスポット小さいかも」と重ました。プロの張り師でも、その人なりの癖を持っていたりします。

 

「ガット張り機」によっても、打感は変わってしまう

 

僕は複数の機械でガットを張ってきた経験があるので分かるのですが、ぶっちゃけ「マシン」の影響も大きくあります。

 

 僕自身が、3種類のガット張り機を使ってきてわかったこと

 

 

  • 文銅式のときは、いまいち数値どおり強く張れなかった。時間もかかった
  • ボロいデジタルタイプは、横太りし、打感がシャープじゃなかった
  • 最新デジタルタイプは、マジで速い。フレームも変形しない

 

 

上記のとおりで、張り人のスキルの次に、マシーンの差も影響してきます。

 

ガット張り機は、古いもので「文銅式」、そして、「デジタル式」なんかがありますが、新しいものの方が張るための手数が少ないです。つまり、早く張れる。

 

早く張れると、テンションロスする時間が減るので、結果、仕上がりも良くなりますよね。

 

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良いストリンガーの見分け方

 

「自分で張れる人」が良いと言っているストリンガーは、まず信頼しやすいですよね。

 

そのほかに、消去法で、こんなストリンガーなら、別の店舗で張った方がいいよというものを挙げておきます。

 

こんなストリンガーは回避するべき

 

 

  • 端の1本がゆるい
  • ノット(結び目)の切り端が、ピョーンと飛び出ている
  • クロスが、上方向なり、下方向なりに、湾曲している
  • グロメットを潰している
  • 2本ずつまとめて引っ張っている 

 

 

意味不明だと思うので、もう少し深掘りします。

 

端の1本がゆるい

シンプルに、「タイオフ」に失敗しています。

ふつう、ノット(結び目)のところはテンションが落ちる前提で、タイオフは1割くらいテンションを上げて張るのですが、それを知らない可能性があります。

 

ノットの切り端が、ピョーンと飛び出ている 

こちらは、「ユーザー目線の欠如」ですよね。

べつに、それで打感が変わるわけではないのですが、皮膚とか洋服とかに引っかかれば、傷つけます。

 

クロスが、上方向なり、下方向なりに、湾曲している 

「ボーッと横糸を張っている証拠」です。

 

横糸は、片側はテンションがかかっていて、片側はテンションのかかっていない不安定な状態です。

なので、ドライバーみたいなもの(セッティングオール)を使って押さえずに張ってしまうと、歪みが生じます。

 

グロメットを潰している

こだわるストリンガーは、ノット部分のグロメットを破壊しやすい「エイトノット(8ノット)」ではなく、「ダブルノット」にしたりします。

この辺は、わずかな気配りなのですが、、たしかにグロメットの賞味期限に差が出ます。

 

2本ずつまとめて引っ張っている 

こちらは、あえて言及するなら、「論外」の一言です。

たしかに、早く張れるのですが、折り返し部分を挟んでしまう分、本来かかるべきテンションが正確にかかりません。というか、テンションが半分になります。

 

こんな張り方をしているお店を見たら、マジで手抜きなので、一生使わず、友達にも利用させないくらいの勢いで問題ないかと思います。

 

というわけで、今回はこれくらいにしようと思います。

 

最近は、Twitterでフォローしてくださる方が増えまして、この記事を執筆した段階で「40人フォロー、530人フォロワー」くらいです。

結果、質問をいただけるようになり、僕もブログの記事ネタになるので、お互いに良いサイクルになってきています。

 

もしも、「こんな疑問があるんだけど、問題解決してほしいな」という質問があったら、気軽にリプライを送ってください😌

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