【テニス】ガットのテンションを決める方程式【トレンドは低めです】

ラケット知識、試打

こんにちは、ソリンドです。

ガットのテンションは35から58まで試したことがあります。

 

先日に、下記のツイートをしました。

 

 

テニスをされる皆さんがわりと軽視しがちなのが、「ガットのテンション」です。

もちろん、「平均的な目安」としては「50くらい」ですが、フレームの厚さや、ストリング、どれくらいボールを飛ばせるかによってもおすすめのテンションは変わってきます。

なお、最近はローテンションに流行あり。

 

ぶっちゃけた話、「何ポンドであろうと、気にしなければテニスはできる」のが事実なのですが、自分+ラケットで作られる「ボールを飛ばす能力」に合わせてストリングスのテンションを調節した方が楽にテニスができます。

 

今回は、初めに試したいラケット別、男女別のテンションと、最近の動向について深掘りしていきます。

 

 本記事の動画版も公開しました

 

音声で聴きたい、動画で観たいという方はぜひこちらを活用ください。

 

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ラケットに書かれている推奨テンションは、無視してOKです

 

あんまり大々的に言えることではないですが、見出しの通りで、「フレームに記載されている50-60P」などの推奨テンションは無視してOKです。

 

推奨テンションとは、「その範囲内で使用している分には十分に機能を発揮でき、また、故障しずらい」という基準で設定されていますが、ふつう65Pで張りませんし、あなたが使おうかと考えるテンションであれば問題ないかと。

 

言うまでもありませんが、「80ポンド」とかで張ったらたぶん壊れますよ。

 

というわけで、逆にいえば低い分には壊れないです。

 

しかし、低すぎると今度は反発性がなくなってきます。なので、「20ポンド」は落としすぎです。

 

 誰にでも当てはまる、ベースのテンションとは

 

「標準的なテンション」なんて設定してもあんまり意味がないですが、テンションが「高い/低い」の話をするために、この記事では、「ベースは50ポンド」としておきます。

 

そのうえで、以下読み進めてみてください。

 

テンションを高くするとどうなって、低くするとどうなるのか

 

テンション問題を考えるうえで、最重要な「高テンションだとどうなり、低テンションだとどうなるのか」ということについて、深掘りします。

 

高テンションは、スイングスピードの速いあなたにおすすめ

 

理由としては、スイングスピードが速いのにテンションが低いと、「どうしてもガットのたわみが戻りきらない」からです。

※とはいえ、後述しますが、実はプロでガットの復元が球離れに間に合っている人なんていないので、実際にはスイングスピードが速いとき、テンションはどうでもよかったりします。

 

理屈のうえでは上記の通りで、球離れの速さに合わせたガットのたわみ具合にしておくと、ボールが安定すると考えられています。

 

テンションが高い=たわみは小さい=ガットの復元が速い

 

そういう意味で、ストリングパターンが18/20などの密な場合も、数値以上に体感のテンションは高いことになります。

 

低テンションは、ラケットを速くゆったり振りたいあなたにおすすめ

 

基本的にはテンションを高めるべきだけど、「正直気にしすぎなくてもいい」というのがスイングスピードが速い場合でした。

 

一方、もしあなたがゆったりと大きくラケットを振るタイプならば、確実にテンションを低めに調整した方が楽です。

 

スイングスピードが速ければ、ボールを潰しやすいので、ボールを潰す中で「ホールド感」が生まれテンションそのものの影響は小さくなってくるのですが、スイングスピードが速くない場合でテンションが高いと、フライパンでテニスするような状態です。飛びません。

 

なので、スイングスピードが高くない場合は、トランポリンのように、ガットのテンションを下げると、ボールを飛ばしやすくなります。

 

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ラケットによって、テンションは変わってくるか

 

テンションの高/低でどうなるのかは、ここまででお分りいただけたと思うので、「あなたの使っているラケットによって、テンションはどう変えるべきか」という話に進めます。

 

 参考になるのは、フェデラーのテンション変更

 

生きる伝説、ロジャー・フェデラーのストリングテンションは多くのサイトで「48/45」と記載されていますが、これは間違っています。

 

正確には、「48/45だった」と記載するのが正解でして、2014年にRF97に変えてからは、「58/54ポンド」です。

 

なんの話かわからないという方もいると思うので、もう少し丁寧に解説します。

 

 

 

< 〜2013年までのフェデラー >

▪︎90平方インチの、フェイス面積の小さい、薄いラケットを使用
▪︎面が小さく、薄くてパワーのないラケットで、ラケットに「飛ばす力」がない
→そのため、46ポンドくらいの、ローテンションに設定

< 2014年以降のフェデラー >

▪︎97平方インチの、フェイス面積の小さくない、また、薄すぎないラケットに変更
▪︎ラケットにそこそこの反発力(飛ばす力)がある
→そのため、57ポンドくらいの「飛びを抑えた」テンションに設定

 

 

上の青枠内を見ていただくと、ラケットによってテンションはどう変えるべきかがわかるかと思います。

 

イメージとしては、「フェイス面積が大きい&フレームが分厚い=ラケットがボールを飛ばす力を十分に持っている=ストリングにまで飛ばしてもらわなくてOK」という感じ。

 

ボールの飛び=自分のボールを飛ばす能力+ラケットの反発力+ストリングの反発力

 

ボールをどれくらい飛ばせるかは、一本の簡単な方程式にまとめられます。

 

 

 

「ボールの飛び」=「あなたのボールを飛ばす能力」+「ラケットの反発力」+「ストリングの反発力」

▪︎あなたの筋力が増加したり、体の使い方が上達するほど、「あなたのボールを飛ばす能力」は大きくなります

▪︎フェイス面積が大きくなったり、フレーム厚が分厚くなるほど、「ラケットの反発力」は基本的には大きくなります

▪︎ガットのテンションを高くするほど、「ストリングの反発力」は小さくなります。 ※ただし、30P<張るテンション<60P

 

 

あなたがスピンでコート内に収め切れるならば、上記の「ボールの飛び」を大きくすればするほど高エネルギーの球が打てます。 ※イメージとしては、ナダル

 

逆に、フラット目な弾道をベースにしたい場合は、フレームなり、テンションなりで、方程式の左辺を小さくしてあげる必要があります。

 

性別、筋力によって、テンションをどう調整すべきか

 

結論は、先述の方程式、「ボールの飛び」=「あなたのボールを飛ばす能力」+「ラケットの反発力」+「ストリングの反発力」が全てなのですが、補足です。

 

テニス界では、基本的に、「女子選手の方が高テンション」というのがありますが、これはどういうことなのでしょうか。

 

 

▪︎傾向として、女子選手の方がハードすぎないスペックのラケットを使っている
→男子選手の方が、ラケットにおいて、「反発力」が小さい

▪︎傾向として、女性の方が筋肉量が少ない
→男子選手の方が「自分自身によるボールを飛ばす能力」が大きい

▪︎女子選手の方が、フラットな弾道で勝負している
→男子選手の方が、方程式の左辺(「ボールの飛び」)が大きく、スピンでコート内に収めている

 

 

難しかったらスイマセンm(_ _)m

 

上記を数式に適当な数字を使って表してみます。そして、ガットのテンションを求めたいので、男女それぞれ「ストリングの反発力」をXm、Xfとします。

 

 

 

▪︎男性の場合
「ボールの飛び:6」=「あなたのボールを飛ばす能力:3」+「ラケットの反発力:1」+「ストリングの反発力:Xm」

▪︎女性の場合
「ボールの飛び:5」=「あなたのボールを飛ばす能力:1」+「ラケットの反発力:3」+「ストリングの反発力:Xf」

 

 

上記の方程式を解くと、「Xm=2、Xf=1」となり、「女性の方が『ストリングの反発力』が小さい=テンションが高い」となります。

 

ちょっと、数値設定はいい加減ですが、理屈はお分かりいただけるかと思います。

 

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最近のトレンドは、「ローテンション」です

 

長くなってきたのでそろそろ記事を終えますが、最後に一つ、ストリングテンション関係のお話をしてくと、「2017年くらいから低めのテンションが流行っている」感があります。

 

そして、まさにこの記事を書いている僕もローテンションでして、かつて55ポンドだったテンションも、膝の靭帯損傷で身体を使ってテニスしずらくなったときに一度「35ポンド」にして以降、全快した今でも40/42ポンドです。

 

どうせスイングスピードを早めればテンションが高かろうと低かろうとボールは潰れてくれるので、それだったらゆっくり振ったときでも簡単にボールが飛んでくれる低いテンションの方がテニスが楽になる感じです。

 

テンションが高いと、逆に「常に速く振れ」と言われているようですしね。

 

錦織も手首を怪我した際35〜38Pくらいにしていましたが、身体への負担も減りますし、ウィークエンドプレーヤーのあなたにもおすすめしたいセッティングです。

 

特に、一般人はスピン不足になりがちですからね。多くの人は、「もっと飛ぶ方に」セッティングした方が楽だったりします。

 

そんなわけで、今回は以上になります。

あなたのガット張り替えの際の参考になれば幸いです。

 

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