ウィルソン-ブレード98(V7.0)2019のレビュー【新作評価】

ブレード98 V7.0 -2019- 試打レビュー ラケット知識、試打

こんにちは、KOYAです。

ラケットレビュー記事が比較的人気で、Googleからは「フェデラー ラケット」で1位と2位、「ナダル ラケット」で1位、「ジョコビッチ ラケット」で3位をいただいています(2019.08.09時点)。

 

僕自身、ウィルソンのブレードを使っていて、このたび最新モデルの情報がついにウィルソン公式サイトで公開されたので、情報を元に、前作(2017モデル)との違いについて考察していきたいと思います。

※スイマセン。まだ販売されていない段階での執筆なので、試打はできていませんm(_ _)m

 

デザインは下記の通りで、2019.08.27くらいからお届けです。

 

 「ブレード98 V7.0」のデザイン

 

公式発表が出る前に、予想を兼ねて考察した記事もあるので、興味があったらそちらもご覧ください。やはり焦点は、「クラッシュの技術を取り込んだこと」にあるかと思います。

 

ウィルソンのブレード98(2019)が情報解禁【#BLADERの覚醒】
こんにちは、KOYAです。 平常運転で、ほぼ毎日ブログを積み上げています。 ブログ記事ネタがポンポンと2つ浮かびました。 一つは完全にテニストレンド的なネタなのですが、単純にテニスファン的には面白くてこれから一時的にホットになりそうな話題な...(続きを読む)

 

クラッシュでラケットの常識を破壊したテクノロジーを踏まえて、今作でどのように化けるか、想像していきましょう。

 

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ブレード98 V7.0のモデル展開

 

下記の6モデルが発表されました。

 

 

 

  • BLADE 100L
  • BLADE 104
  • BLADE 104 SW AUTOGRAPH CV
  • BLADE 98 18/20
  • BLADE 98 16/19
  • BLADE 98S

 

 

2017モデルのときのモデル展開に「100L」が加わりました。

ただ、個人的にはライトである必要がないのと、98平方インチでもスイートスポットの狭さは感じていないので、これまで通り98を推したいです。※非力な方だったらありかも。

 

なお、「SW AUTOGRAPH」は女王セリーナ・ウィリアムズモデルです。

 

ブレード98 V7.0のデザインはどう変わったのか

 

デザインも2017年モデルとほとんど一緒で、「クラッシュの緑版」という感じ。

 

 ブレード98の2017年モデルのコスメ

 

 「ウィルソン クラッシュ」のコスメ

 

「クラッシュの緑版」デザインの「ブレード98 V7.0」

 

まぁ、デザインより中身が重要なので、先に進みますね。個人的にはカッコいいと思います。

中身的にも、クラッシュは僕が現役でプレーするなら「絶対にコレ」だと思ったラケットでした

 

過去に「ウィルソン・クラッシュはブレードよりもイージーな件【パワー圧勝】」という記事を書いてしまったほど良かったのがクラッシュなので、クラッシュの技術を取り込んだことでどうブレードが化けたのかがポイントです。

 

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そもそも、クラッシュの新しさはどこにあったのか

 

実際に使ったところ、「#ウィルソンの革命」に納得でした。

 

 

 

  • 軽いのに、打ち負けない安定性
  • 厚いフレームかと思いきや、めっちゃ打球情報が伝わってくる
  • 低弾道すぎず、高弾道すぎず、安定して相手コートに突き刺さる球
  • フェデラーがアップしてるイメージに、もっとも近い感覚で打てる(かるーく売ってるのに、豪速球)

 

 

今までのラケット界の常識だと、「ラケット硬い=高反発力=打感は悪いが、威力やスピン高い」で、逆に、「打感がいい=低反発=飛ばない=パワーはない」というパワーと打感の間にトレードオフがありました。

 

言い換えるならば、「しなりと飛びは両立できない」という問題です。

 

しかし、新たな素材をフレームに使ったことで、クラッシュはこのようなラケット界の常識をクラッシュし、革命を起こしたわけです。

 

ブレード V7.0では、どのようにクラッシュの技術が取り込まれたか

 

公式サイトでは、「ブレードを覚醒させる新テクノロジー、FEEL FLEX、カーボンマッピング」とあります。

 

これが、クラッシュに取り込まれた技術の正体ですね。※名前知りませんでしたm(_ _)m

 

ウィルソンブレードの新作、クラッシュとの比較

※画像はウィルソン公式サイトより。

 

どうやら2つあるテクノロジーのうち、FEEL FLEXがあると、フラットではなく、スピンを打つために縦ベクトルを強調したいときにより快適な打感が得られるとのこと。

 

そして、カーボンマッピングはラケットの素材となる繊維の編み方が従来品と違うということで、違うことによって、より縦方向のしなりを強調できているそうです。

 

なお、ここでいう「縦方向」とは、コンチネンタルでラケットを握った時に、包丁で野菜を切るように動かせる方向です。※たとえが下手でスイマセン。

 

縦へのしなりが2017年モデルより強調されたことで、よりスピンをかけた時でも打感が良くなるとのこと。

確かに、クラッシュではめちゃくちゃ打感が良かったです。ゴムみたいにしなるのに、ムチみたいに強い球が打てて反則でした。

 

このチート性能が、ブレードにも導入されるんですね。

 

新作ブレードでは、コーティングの触り心地が変化

 

2017モデルでは、フェデラーが望んだベルベット・ペイントが施されていましたが、新作では「エラスティックペイント」が塗装されるとのこと。

 

引き続きつや消し塗装になりカッコ良さは継承。

ベルベットは剥がれやすい問題があったところを、どれくらい新モデルでは解消できるかですね。

 

ただ、外壁用塗料としてのエラスティックフィラーは「ひび割れに強い」という特徴があり、そもそも改悪するメリットはないので、ベルベットよりも剥がれにくくなっている可能性はあります。

 

公式サイト的には、「よりフィーリングを向上させるため」とあるので、感触にも自信があるのでしょう。

 

両手バックハンドの方向けに、グリップ上部の形状が変更

 

両手バックハンドの方の一部は、左右の手を離して握る方がおり、添え手の位置が比較的ラケット上部にあったりしますよね。

 

そういった方向けに、今作ではグリップ上部の傾斜が「緩やか斜め」になるように設計されました。

 

これにより、グリップ部分とフレーム部分の境界の凹凸が軽くなり、握りやすくなったとされています。

 

新作ブレードは、バランスポイントが手元寄りに変更

 

「ムーブ・ザ・バランスポイント」というなんかすごい名前がついていますが、要するに「若干トップライトになった」ということ。

 

すると、ブレード特有のトップヘビー感が解消され、過去作ファン的には嫌かもなのですが、公式いはく「フレームの面安定性が高まったので、パワーロス分は解消した」とのことです。

 

ここは個人的に疑問が残り、考察は下記のような感じです。

 

「トップライト化」は好き好きが分かれそう

 

 

  • 「打感」を重視していきたい人
    :ブレードがパワーそのままにより打感重視のラケットになって、控えめにいっても最高。プロスタッフのパワー不足感もなくなる

  • 「トップヘビーが好き」な人
    :もしかしたら誤魔化しきれていないかも

 

 

トップライト好きにはたまらない朗報なのですが、トップヘビー好きには少し悲報かもです。

 

ただ、解決策はあって、ラケットには誤差があるので、ネットで注文する際にコメント欄で「トップヘビー目なものでお願いします」と一言添えると個体差の範囲で解消されます。

 

たぶん、個体差の範囲でトップヘビー目なものは、旧作と同じくらいのバランスポイントなはず。この辺は、早めに乗り換えの意思決定をして、予約を申し込んでおいた方に分があります。

 

というわけで、新作ブレードに関する考察でした。

新作のブレードV7はこの記事執筆時点ではまだ発売されていませんが、下記から予約購入できるので、是非です。

 

前から「ブレードにクラッシュ要素が入ったら神だな」とクラッシュを使ったときに思っていたので、試合向きなラケットだと思います。