こんにちは、KOYAです。
大学の体育会時代、最後の個人戦が左利きの選手に敗北して終わりました。
先日に、下記のようなツイートをしました。
テニスの試合で、「この大会は結果を出したいんだ」とか思っているときに限って、突然左利きの選手と当たってゲームオーバーになることってありますよね。
回転の仕方が180度逆になるから、本当に終わりなんですよね。でも、実はこれは完全なる「準備不足」で、普段から左利きを想定した練習が重要
テニスの試合で、「この大会は結果を出したいんだ」とか思っているときに限って、突然左利きの選手と当たってゲームオーバーになることってありますよね。 回転の仕方が180度逆になるから、本当に終わりなんですよね。でも、実はこれは完全なる「準備不足」で、普段から左利きを想定した練習が重要
部活引退してからも色々考えたのですが、結論、左利きの選手対策としては、「諦めて慣れる」しかなさそうです。
とはいえ、何もなす手がないかというとそうではありません。
普段からコート外で、「左利きのサーブはこういう風に曲がってくるな、そしたらスライスでリターンしよう」などのように作戦を決めておいたり、仲間の中に左利きの人がいるならば大切な試合前に個人的に練習試合をしてもらうことが超有益です。
テニスにおいて、左利きの選手はなぜやりづらいか
結論、慣れてないからです。
統計的には、「左利きの人口は、日本人口の11%」と呼ばれ、ほかの要素をすべて考慮しなくても、89%の確率で、右利きの選手と練習します。
そして、これは完全な体感で、根拠はなしですが、左利きの人って、いろんなことで能力高く発揮しますよね。勉強とか。
なので、たぶん実際にテニスをしている人で左利きって、「10人に1人」よりもさらにもっと少なくて、その分我々は不慣れになるわけです。
左利きの人のボールが打ちづらいのは、回転軸が180度逆だから
右利きの選手が打つボールと、左利きの選手が打つボールは「鏡像の関係」にあります。
すなわち、「回転軸が180度逆」ということで、簡単にいうと、「ボールのくせ」が逆なので、打ちづらいわけです。
右利きの人でも、左利きの人でも関係なく、ほとんどのボールは「右利きのくせ」を持った回転軸のボールを打ちますよね。
そして、左利きだとそれが完全に左右反対なので、ボールのそれ方が逆になり、適応できなくなります。
左利きのボールには、「適応」できてないだけです
Today. IT IS ON.
Federer v Nadal: Chapter XXXIX@rolandgarros | #RG19 pic.twitter.com/G02Okab3aL
— ATP Tour (@ATP_Tour) June 7, 2019
結論、左利きのボールを打ち慣れていない僕らは「適応」できていないだけなので、しかるべき準備をすれば適応できます。
そして、「しかるべき準備」とは、下記のとおり。
▪︎普段から、左利きの選手と対戦したときのことを想定しておく
▪︎左利きの選手と打つ機会を増やす
上記のとおり。
そして、一つ目の「左利きの選手と対戦したときのことを想定しておく」はこの記事を読めば、ある程度の対処方法の知識はインプットできます。
左利きの選手と対戦したときのことを想定しておく
左利きの選手の何がやりづらいって、次のようなことですよね。
▪︎スライスサーブが、バウンド後どんどん自分からそれて遠ざかる
▪︎トップスピンのクロスが、自分のバックハンドの高い打点に突き刺さる
▪︎バックハンドのスライスは、なんか自分のふところに食い込んでくる
回転軸の逆転が、僕ら右利きのプレイヤーを苦しめてきます。
それぞれの対処方法を事前に頭の中に入れておきましょう。
スライスサーブが、バウンド後どんどん自分からそれて遠ざかる
右利きの人が打つボールに「軌道のくせ」があるように、左利きには左利きならではの「軌道のくせ」があります。
その軌道のくせ、変化のくせに適応してしまえば、こちらのものです。
基本的には、左利きの選手が打つスライスサーブは、我々右利きの選手のバックハンド側に着弾し、バウンド後さらに体から遠ざかるように曲がっていきます。
そして、これに対する対処法は、2つくらいあります。
▪︎最初から、左に寄っておく
▪︎バウンド後の早いタイミングでリターンして、変化を最小限に抑える
あんまり左に寄りすぎると、今度はフォアハンド側に上手い人は散らしてきますが、バレない範囲で有効です。
特に、トスを上げてから左によれば、バレづらいです。
また、バウンド後にライジング気味に打つのは、わりと技術力が求められます。
ただし、スライスロブとかを左利きのバックハンド側に打ったりすれば、時間を稼ぎつつ、リターンもしやすかったりします。
それか、あえて相手の足元を狙うつもりで、センター狙いのリターンも通用します。
トップスピンのクロスが、自分のバックハンドの高い打点に突き刺さる
これは、次のような対処方法があります。
▪︎早いタイミングで打つ
▪︎早めに、バックハンドからストレートに切り替える
ライジングか、ダウンザラインです。
バウンド後の早いタイミングで打てば、トップスピンもそんなにまだ跳ねないし、バックハンドからストレートに切り返せれば、左利きのバックハンドに打つことができます。
そして、左利きのバック側にストレートを打てば、たぶん相手はクロスに返すので、「こちらのフォアハンドvs相手のバックハンド」のクロスラリーが完成しますよね。
バックハンドのスライスは、なんか自分のふところに食い込んでくる
これは、「ボールの芯を捉える」ことができれば、打ち損ねずに返球できるはず。
慌てて、スイングスピードを極端に上げてこすったりするのではなく、厚いあたりで、ボールの芯をしっかりと前に押してあげましょう。
過去記事の「【テニス】「脱力」を最短で習得する方法は「軸で打つ」ことにある話」を参考にしつつ、力まず、脱力して打てるとなお良しです。
左利きの選手と打つ機会を増やす
これは、部活やサークル、スクールなどのあなたの所属している環境に左利きの方がいないと得られないので、全員が活用できるアドバイスではありません。
でも、もしあなたの周りで左利きの方がいるのであれば、その方は貴重な存在です。
勇気を出して、個人的な練習を誘うべき
そして、ここで必要なのは勇気。
「今度左利きの選手と対戦したことを想定した練習をしたいのですが、付き合っていただけないでしょうか」と素直に声をかけてみましょう。
欲求そのまま素直に言っちゃっても、この場合失礼ではありません。
むしろ、プライベートな練習を誘ってもらえて相手も嬉しいはず。
一番もったいないのは、この記事を読んで、「左利きの人と練習した方がいいのかぁ。うちのスクールにもいるなぁ。でも、誘うの恥ずかしい、、、。」となる人。
こういう人は、シンプルに上達の機会を損失しています。
感情を削ぎ落として、論理的になるべき
テニスが強くなっていくにしたがって、絶対いずれ重要場面で左利きの選手と対戦するんですよ。
にも関わらず、左利きの貴重な選手を目の前にして、一緒に練習しない。
その人の性格がめちゃくちゃ悪いとかなら仕方なしかもですが、そうでないならば、「恥ずかしい、、、」とか無駄な感情は削ぎ落として、自分から行動を仕掛けた方があなたの成長に繋がります。
たとえ、断られたとしても、別にナンパしてるわけじゃないし、他人に陰口言われることもありません。堂々としましょう。
むしろ、自分のテニス上達のためにそこまで行動できれば、コミュニケーション力も高まるし、尊敬できる人間です。
過去の僕に伝えたいこと:今すぐの行動
そして、ここからは過去の僕のような大学生に伝えたいのですが、、、。
もし、君の大学の知人に、サウスポーのプレイヤーがいるならば、今すぐ、「今週一緒に練習足ませんか。1セットマッチとかしたいです。」とLINEしてください。
インターネットで、ノウハウを集めるのも大切ですが、それ以上に、インプットした知識をコートで実践することの方が重要です。
いやでも左利きの選手と対戦する日はやってくるので、余裕のある今のうちに、備えておきましょう。
左利きの選手と練習していれば、「くせのある、打ちづらいボールを打ってくる人」への処理能力が高まります。
結果、そういう能力を持った右利きの選手と対戦したときも、うまく対処できるようになりますよ。
というわけで今回はこれくらいにしようと思います。
知識のインプット、そして、コート上での実戦が上達サイクルに必要なことです。
左利きの知人を巻き込みつつ、ぜひ練習してみてください。