【テニス】フォアハンドの球威は腰のひねり戻しでつくる【運動連鎖】

テニスノウハウ

こんにちは、KOYA@ソリンドです。

毎日練習していた学生時代よりも今の方が伸びのあるフォアハンドを打てています。

 

先日に下記のツイートをしました。

 

 

悲しいけれど、毎日練習していた学生時代よりも今の方がいいフォアハンドが打てています。

理由としては、筋力が衰えたこともあり、「腕力」で力を生み出そうとしていたのをやめ、「腰のひねり戻し」を重視するようになった結果、効率的にエネルギーを生み出せるようになったからです。左手と腰が重要

 

ラリーで相手にプレッシャーをかけていくには球威があったほうがいいですが、過去の僕は「力でどうにかしよう」と腕力で力んでしまっていました。しかし、テニスは間接的なスポーツなので、効率よくボールに運動エネルギーを伝える方が力強い球が打てるに決まっていました。

 

本記事では、フォアハンドを見直し、より効率的に、力みなくボールに力を伝えていくためのヒントを解説します。「手打ち」を卒業し、「身体を使った」フォアハンドに変えるためのコツを知りたいあなたは2、3分ほどお付き合いください。

 

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「手打ち」と「身体を使った」フォアハンドの違いとは

 

体力を節約するために、パワーを生み出すために、怪我を防止するために、「身体のひねり戻し」を習得したいです。

 

自分のフォアハンドは身体を使えているかチェックしてみましょう。

 

 

 

<「手打ち」フォアハンド>
▪︎身体と腕が分離している
▪︎肘や腕の筋肉が痛くなる
▪︎左手(非利き手)を構えの時点で溜めを作れていない
▪︎左手を入れることで腰も回転していない
▪︎上記4点が何のことを言っているのかわからない

<「身体を使えた」フォアハンド>
▪︎「腕」には全く力が入らないことを理解できている
▪︎力の源は「腕」ではなく、左手と腰の溜めを回転として戻す中で生まれることを理解している
▪︎スイングスピードも腕力ではなく、「ひねり戻し」で生み出すことを知っている

 

 

まずは、知識として、「手打ち」のフォアハンドと「身体を使えた」フォアハンドの違いを知れればOKです。左手と腰の「溜め」、そして腰から戻していく運動連鎖が最重要です。

 

「はて、なんのことやら」となったあなたは【見るべき動画あり】

 

こちらの動画で左手の「壁」と腰の「溜め」がどういうものかチェックしてください。

 

 

フォアハンドの威力を出すために、「腕に力」は不要です。この動画を閲覧して、左肩を入れるイメージを覚えてください。

 

フォアハンドの運動連鎖とは【左手と腰が重要】

 

そして、運動連鎖に話は移るのですが、手っ取り早く身体を使えるようになるには、下記のような流れをイメージしてください。

 

 

 

▪︎左肩を入れる
:左手と腰で溜めを作る

▪︎腰先導でひねり戻しを行う
:上半身から作った溜めは下半身から解放する

▪︎左手も引く
:このとき、インパクトの直前で左手の脇を閉めるとスイングスピードが加速する

▪︎インパクト
:腕に力は不要。当たりの厚さ、ボールを潰している感覚を感じて。

 

 

よく「全身を使って」と言われますが、手打ち脱却のための最初のステップとしては、左手と腰の使い方を見直すだけで全く別のフォアハンドになります。

 

フォアハンドの場合は、運動連鎖の中心はこの「ひねり戻し」にあり、ひねり戻しによってプロも強力なフォアハンドを生み出していますからね。

 

フェデラー・錦織のフォアハンドを見てみる【運動連鎖に注目】

 

 

歳をとって無駄な動作をそぎ落としたのと、それそれこれがウォーミングアップ時のスローということがあってかなり最小限の動きしかしていないコンパクトなものですが、とはいえ、左手はかなり右側奥までセットされ、それに付随して腰の溜めも毎回完璧に作られています。

一見手打ちなようにも見えるフェデラーですが、左手→腰に注目すると、運動連鎖によってボールに力を伝えているのがよくわかります。

 

 

またこちらは錦織さんのスローですが、やはり腰のひねり戻しは確実に存在していますよね。特に、インパクト直前に左手をしっかり止めている点をみていただきたいです。これによって、インパクトの前後でラケットヘッドを加速させています。

 

運動連鎖では、溜めた分を体の回転として回していくのですが、どこかで回り続ける身体の回転を止めないと、ラケットの加速にその回転エネルギーが伝わらないわけです。そこで、身体の回転のストッパーとして、左手を使います。

 

左半身を止めることで、ラケットヘッドの加速を呼び込む感じですね。

 

まだ、しっくりこない場合は【運動連鎖の動画解説】

 

またまた僕ではなく、tennis riseさんの動画を紹介するのですが、参考になるので、閲覧してみると良いです。

 

 

途中悪い例として、「手打ち」が出てくるのですが、この解説者さんがうまく脱力できているので、手打ちでも強力な球になってしまっています。たぶん、実際の我々の手打ちだと、もっと身体(おへそ)が正面を向いた状態で、肘より先の腕にばかり力が力がこもってしまっている感じですね。

 

もうお分かりかと思うのですが、それは下記のように修正しましょう。

 

 

 

▪︎おへそが正面を向いている
→左肩を入れて、左手と腰の溜めを作る

▪︎肘より先の腕にばかり力が力がこもる
→腕には力は不要。ひねり戻しの運動エネルギーを、インパクトの瞬間左半身を止めることでラケット→ボールに伝えてあげよう

 

 

だいぶ正しいイメージを脳にきざみこめてきたかと思います。

 

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運動連鎖をあなたのものにするには【試行錯誤あるのみ】

 

さて、ここまで記事を読んでくださったあなたはもうすでにフォアハンドの運動連鎖についての理解が知識的にはかなり蓄えられたかと思います。

 

ですが、悲しいことに頭でっかちになった今の状態のままでは実戦では使えません。やはり、大切なのは、「行動」でして、明日からの練習に今回学んだことを試していかなくてはなりません。

 

きっと失敗もするでしょう。左肩を入れることはできても、インパクトに違和感を覚えることもあるでしょう。ですが、何回かはいい感触を得られるはずです。

 

最初は家で素振りで今回学んだ運動連鎖を確認。そのあとはコートで打つ前に素振りでひねり戻しと左半身のストップ、ラケットの加速を確認、そしてやっとコートで実践。コートでうまくいかなかったらまた素振りに戻る。そんな泥臭い作業が必要です。

 

とはいえ、この習得作業には意味がちゃんとあります。正しく身体を使えたフォアハンドが習得できれば、怪我防止になるだけでなく、疲れずに球威を出すことができ、さらには安定したフォアハンドになるからです。

 

そんなわけで、今回はこれくらいにしようと思います。他にも片手バックハンドの高い処理方法についての解説や、伸びるスライスの打ち方についての解説記事などもあるので、ぜひ読んでみてください。

 

今回はこれにて終了しますが、テニス上達のために、下記記事もどうぞ。

 

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