こんにちは、KOYAです。
先日以下のようなツイートをしました。
「テニスは何歳から始めたらいいか」という質問への回答は「目的による」です。
結論的には
・プロ→8歳までには
・文系で通用してほしい→小学生までには
・理系で通用してほしい→中学生までには
という感じです。大手でも、テニスコーチになる場合や、趣味でなら、高校からでも問題なしです。
結論的には
・プロ→8歳までには
・文系で通用してほしい →小学生までには
・理系で通用してほしい →中学生までには
という感じです。
大手でも、テニスコーチになる場合や、趣味でなら、高校からでも問題なしです。
上記について深掘りします。
結論としては、「自分の人生におけるテニスの位置付け」によって始めるべき時期は変わってきます。逆に、始めた時期によって「人生におけるテニスの位置付けの選択肢は変化する」ともいえます。
【事実】プロは幼少期にテニスを開始している
どんなスポーツでもそうですが、オリンピックのメダリストとか見ると「両親がそのスポーツの先生で、幼少期からそのスポーツと触れ合って育ってきた」というパターンは常に多いです。
▪︎ナダル
:幼少期から叔父のトニーにテニスを教わる。8才の時にはスペインの12才以下の大会で優勝。
▪︎マレー
:母親がテニスコーチ。3才からテニスを教わっている。
▪︎ワウリンカ
:兄がのちのプロ選手。兄の影響もあり、8才からテニス開始。
▪︎アレクサンドル・ドルゴポロフ
:父親がテニスコーチ。なんと3才から。
フェデラーとか錦織とかは親がコーチというわけではないですが、フェデラーは4才の頃にはラケットに触れ8才の時には本格的に開始、錦織も5才の時に初めて父親とテニスをしています。
ジョコビッチも親はテニス選手ではないですが、元プロスキー選手ですし、「成功するための努力法、思考法」なんかは親の影響を受けているはずです。デルポトロも父親が元ラグビー選手ですし。
なお、余談ですが、マレーがわりと女性コーチを自らのコーチとすることにポジティブなのは、幼少期から「母親という『女性』にテニスを教わってきたから」というのは考えられます。
【余談】2番目の子供の方がテニス強い説
実はフェデラーも大坂なおみもセレーナ・ウィリアムズもアンディ・マレーも姉や兄がいる「二人目の子供」ですね。
別に長男長女がダメってわけではないですが、基本的にはその傾向はあるかと。
要因としては、「親が一人目の世話を通して子育ての経験値を培い、より効率的に二人目は成長できるから」かと考えられます。二人目は近くで姉・兄の失敗を見れますしね。
ちなみに僕は長男で、かつて家族単位で武道をやっていたのですが、僕は都道府県大会3位が最高だったのに対し、妹は2人とも都道府県大会で優勝しています。同じことがテニスにも言えるかと。
上の子を否定するわけではありませんが、「幼少期開始×二人目の子供」とかだとより成功可能性は高まりそうですね。
【事実】大学のテニス部は残酷です【ノンレギュは奴隷】
大学で体育会のテニス部に入部すると「ほぼただでテニスコート使いたい放題」となるのですが、同時に「対抗戦」と呼ばれる対外試合はレギュラー以外は「1日応援しかできない」という苦行があります。
僕も大学時代テニス部に所属していたからわかるのですが、この「丸一日応援で潰れる」というのはなかなか精神的にも肉体的にもしんどいです。
会場が遠い遠征の時などは、「朝4時半に応援のために家を出て、丸一日全力の声で応援し、結果主将に『応援の声が小さすぎる』と怒られる」
「どこのパワハラ上司だよ、、、」と思うかもですが、事実です。
実際自分たちが最上級生で部を仕切る側になると見えてくるのですが、とはいえ1年生の頃などは「先輩全然知らないし、ご飯奢ってくれるけど部活超怖いし、圧倒的に萎える」という感じでした。
なので、事実として、テニス部をやめる人は多いです。僕の代も引退の最後まで残っていたのは入部時の半分の人数でした。
大学テニス部で鬱になりたくなければ、テニスを早く始めるべき
上記の残酷すぎる事実があるので、「体育会テニス部」を楽しみたいと思ったら絶対に早くテニスを始めるべきです。
なぜなら、入部した段階で、すでに「圧倒的な差があるレビュラー格が6人」いたらすでにレギュラーとして体外試合に出れる可能性が大きく減ってしまうからです。
要求される時期の目安【私文は最強】
「大学テニス部」と一括りにしてもスポーツ推薦のある私立文系と基本的には勉強ばかりしてきた人の多い国立理系では大きくレベルが違います。
▪︎私立文系
→そもそもスポーツ推薦じゃないと入れない。すなわち高校の時から実績を出している人向け。ということは「小学生の頃にはテニスやってないと」という感じ
▪︎国立理系
→高校からテニスを始めた人でも大学入ってから「テニス漬け」かつ「競合が運よく少ない年」ならばレギュラーになれますが、基本的には中学生では硬式で始めておきたい
私立文系と国立理系で大きな差があるのは事実ですが、とはいえそれはわりと「始めた時期の差」に大きく依存しています。というのも、理系でも体育会に所属している人は多少勉強を犠牲にしてでもほぼ毎日テニスをしているため。
ということで、「大学でも本気でテニスをやりたい」と望むなら、今回紹介した厳しい現実は知っておきましょう。
テニススクールの生徒の中で一番になるのなら、高校からで可能
わりとここまでは「ガチでテニスをやりたい人向け」に書いてきたので、ここからは「趣味でテニスと付き合っていきたい人」向けの解説をしていきます。
これを書いたら怒られそうですが、実は「テニススクールの上級」というものはそんなにレベルが高くありません。
というのも、基本的には大手でも学生時代みっちりテニスをやってきたような人はテニススクールの「生徒」としては所属しませんし、「生徒」としてテニスを教わっている社会人も基本的には高校以降でテニスを開始した方が中心だったりします。
コーチになるために幼少期から始めないといけない、ということはない
「高校からテニスを始めた人はテニスを仕事にできないか」という質問があるのですが、高校から始めた人でもテニスコーチとしては成功できます。
確かに、多くのテニスコーチは「テニスの専門学校」を卒業していたり、「専門学校時代の実績がある」や「大学が文系テニス部だった」ということがあるかと思うのですが、実際コーチに求められる能力はテニススクールの上級までのレベルでいうと、「テニスそのもの」、というよりも「お客さんと向き合う姿勢」や「コミュニケーションをとるのが苦じゃない」ことの方が重要だったりします。
もちろんテニスが強いことに越したことはないのですが、、、実際お客さんと揉めるコーチに足りていない力は他の仕事をして失敗する要因と同じです。わりと「人としての態度」が一番重要だったりします。
そんなわけで、今回はこれくらいにしようと思います。
「人生におけるテニスとの付き合い方」の参考になれば幸いです。