こんにちは、KOYAです。
テニススクールでバイトしていたので、たくさんの子供、ジュニア選手、国内プロをみてきました。
先日に、下記のようなツイートをしました。
テニススクールで、たくさんの人をみてきて気づいたことの一つとして、「プライベートレッスンを受けてばかりの子供はあんまり伸びてない」ということ。もちろん、自己流の練習ばかりでビデオ撮って分析するかコーチに助言もらわないのもダメだけど、アドバイスを定着させる時間ないのも伸び悩みになる
テニススクールで、たくさんの人をみてきて気づいたことの一つとして、「プライベートレッスンを受けてばかりの子供はあんまり伸びてない」ということ。 もちろん、自己流の練習ばかりでビデオ撮って分析するかコーチに助言もらわないのもダメだけど、アドバイスを定着させる時間ないのも伸び悩みになる
今回は、「テニススクール、あるいは個人間で行われるプライベートレッスンの理想的な使い方」について解説していきます。
結論としては、上記のツイートの通りなのですが、もう少し深掘りして丁寧に説明しますね。
テニススクールのプライベートレッスンとは
率直にいうと、「コーチとのワンツーマンレッスン」です。
ふだんのテニススクールのレッスンだと一面に最高10人くらいいて、コーチからの直接指導をいただける回数は限られていますが、プライベートだと1:1でつきっきりに面倒見てもらえます。
また、練習内容も自由に設定できるので、「1時間ひたすらサーブ見てもらう」とかも可能です。
ただ、気になる料金としては、大手のテニススクールだと「30分4,800円」とかですかね。ふつうに安くない。
「試合で勝つ」というゴールから逆算した練習をするべき
もちろん、お金をじゃぶじゃぶ使えるような家庭環境にあるのならバシバシとプライベートレッスンを入れていいと思いますが、実は「プライベート=最短」とは限りません。
なぜなら、「プライベートレッスン=添削」的な側面が強く、30分や60分といった短時間での成長量は限られているからです。
通常レッスンとプライベートレッスン、自主練習の意義の相違
それぞれの理想的な使い方を記します。
▪︎通常レッスン
:「環境」に利点がある。自分で場所やメニューを志向しなくても、お金払ってその場所に行くだけでテニスができる。なまり予防にもなる。ただ、上達というより、現状維持という練習量
▪︎プライベートレッスン
:「添削」に利点がある。コーチと1:1でガシガシストローク練習するのもいいけど、サーブの運動連鎖や、フォアハンドの軸の回転など、1つ1度身につけたらずっと役に立つテーマをしっかりアドバイスもらうと良い
▪︎自主練習
:「定着」に利点がある。圧倒的にボールを打てるので、ふだん意識していることを最大限定着させるべくの練習ができる。何も考えずに打ってもあんまり伸びない
かつての僕もやってしまっていましたが、自主練習をしまくっても、そこに「思考」がなければ効果は半減です。
【質問】その練習の意義はなんですか
完全に無駄ではないにしろ、最終ゴールは「試合で勝てるようになること」なので、そこから逆算して、「どこを改善するのか」を意識しないと、非効率的な時間になってしまいます。
プライベートレッスンの理想的な使い方は、「方向性の確認」
非効率な練習をしてしまうのを回避するためには、「何を改善すべきか」を知ることが最重要ですが、手段としては以下2つがあります。
▪︎その①:ビデオで撮影し、自分でフォームやプレーを分析
▪︎その②:ほかの人に来てもらって、助言をもらう(例:プライベートレッスン)
ぶっちゃけ、お金を多少ケチってもテニスは伸ばすことができます。
微課金でも、工夫次第でテニスを改善できる
有料のテニス教材ビデオとかもありますが、そんなことをしなくても現代にはYouTubeがあります。
そして、YouTubeで、「federer forehand slow」とかって検索すれば、フェデラーのフォアハンドのスローの動画、いくらでも出てきますからね。
市営のコートでも週末借りて、友人に同じ角度でスマホで撮影してもらって、家に帰ってからフェデラーのフォアハンドの運動連鎖とかと比べてみたら、無駄がよくわかるはずです。
※そして、その際比較すべきポイントとしては、以下の記事がおすすめです。
>>フェデラーのフォアハンドの秘密は軸の運動連鎖にある【脱力も習得】
撮ってもらうのが恥ずかしかったら、スマホ用の三脚を一本Amazonか楽天でポチっておけば、迷惑すらかけず撮影できますしね。
僕の学生時代で誰よりもテニスが伸びた後輩は、常にスマホと三脚を持ってコートに来ていました。
そうすれば、「市営のコートをレンタルする手間+三脚代+無料のYouTube」くらいで、格安で質の良い練習ができます。
完全にプライベートレッスンを0にしないまでも、これで頻度を2分の1にできたら家計的にも大きな節約になりますからね。
テニススクールの「期間限定でプライベートレッスン半額!」に踊らされて、本質を忘れないように注意しましょう。
それでもプライベートレッスンを受けたいならば
「個人でのビデオ撮影や試合を通して見つけた課題を通常レッスンや自主練習で練習しているけれど、いまいちコツがわからない。」「YouTubeと比較して、パッと見は同じだけど、なんかもっと体の使い方的なレベルで違うかも。」
そういう段階でこそ、プライベートレッスンを使いましょう。
コーチは我々よりもテニスの経験豊富で、身体の運動連鎖などの、動画だけだとわかりづらいけれど最重要なところも理解しているはずです。
それこそ、自分で撮影した動画とYouTubeを持って、コーチのところに行きましょう。そういう生徒ならば絶対にテニスが伸びると思います。
「お母さんが受けろっていうから。」や「いま半額セールだから」が受講動機では弱すぎます。
テニスコーチの時間を奪っていることも知っておこう
コーチだって、限られた時間をあなたのために切り売りしているので、コーチの時間だって奪っているのです。
コーチも、自分で頭を使って試行錯誤しない、毎回プライベートレッスンばかり受ける依存的な方に教える時間は苦しいんですよ。
僕は、多くのコーチがプライベートレッスンに向かう前後で彼らと会話してきたから知っています。
というわけで、今回の内容は以上になります。
なんとなくで高額なプライベートレッスンを受講しても、実はあんまり意味なくて、自分で息詰まるところまでの努力をした上で、コーチに問題を相談し、処方箋をもらうのが理想的なプライベートレッスンの使い方です。
そして、プライベートレッスンを受講したらもちろん改善案をすべてメモした上で、それを改善すべくの通常レッスン、自主練です。
このサイクルを回せれば、あなたのテニスはより早いスピードで伸びること間違いなしです😌