大学の体育会系テニス部がブラックすぎる件【ノンレギュラーは奴隷】

テニススクール・部活

こんにちは、KOYA@ソリンドです。

 

先日以下のようなツイートをしました。

 

 

大学のテニス部がどういう状況で活動しているかの記事は世の中にほぼないですが、視点次第では日本の上場企業よりブラックだったりしますよ。

特にノンレギュラーの実態は応援団でして、普段は一緒に練習だけど、遠征の日だと、朝4時半に家を出て一日応援し続けて、声が小さいと先輩に怒鳴られる。

 

「大学のテニスグループはチャラい」みたいに簡単に思われるかもですが、「体育会テニス部」は大きく一線を画する組織です。というか、心身ともにすり減らして高みを目指す、大学の学生組織の中では最もハードな団体だったりします。

 

そして、あまりにも拘束時間が長く、消耗するので、ノンレギュラーは基本鬱だったりします。

 

これから大学の体育会テニス部に入ろうというあなたは一度この記事に目を通しておくと覚悟が決まるかと思います。

 

なお、記事の信頼性担保のために僕の話をしておくと、僕も理系の体育会テニス部に所属していました。そして、怪我をしたらノンレギュラー、調子がよければレギュラーのような感じで両方の経験があり、レギュラーの視点とノンレギュラーの苦悩の双方を知っています。

 

この記事の内容

 

 

▪︎大学テニス部は消耗する【お金も時間もなくなる】

▪︎レギュラーとノンレギュラーの景色の違い

▪︎オンシーズン、ノンレギュラーは奴隷になる

 

 

上記の内容について深掘りします。

 

大学によって多少の差はあれど、「対抗戦」という対外戦がある以上構造的には一緒ですね。6人以上の部員がいる大学は当てはまるはずです。

 

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大学テニス部は消耗する【お金も時間もなくなる】

 

結論からいうと、「親がお金を出してくれる」家庭なら問題なしだけど、「自分でお金を出さなきゃいけない」家庭の学生ならより消耗します。

 

僕の場合、1年生の11月の時点でアルバイトを始め、親にお小遣いをもらわなくなったところ、一気に負の循環が始まりました。親のせいにするのはナンセンスですが、事実「お金で時間は買える」ので、バイトしないならばしないで部活や休養、ストレッチにより時間を投資できます。

 

 

 

▪︎バイトを始める前
:お金は止むをえず母親にもらう。おかげで部活のない日は休めるし、土日もみっちり9時-17時で自主練できるし、かなりテニスが上達

▪︎バイトを始めてから
:部活のない日は全てバイトで休み日が常に1日もない。土日も自主練するので、疲労が常に抜けない。さらに、バイトで地味に脳を消費し、勉強にも支障あり

▪︎お金を貯めて、バイトを辞めたら
:部活と勉強の2つに意識を集中でき、レギュラー奪還、成績も自分の中で最高に。基本的にポジティブで入られたし、恋愛もできた

 

 

僕の場合、上記の通りで、まさに働けば働くほどワーキングプアでした。

 

テニスサークルだったら、「行かない日」を自分で決定できるので、休養日を作れるのですが、体育会テニス部は基本的に「部活は全て強制参加、休み日は理由を全体LINEで言え」なので、休養日は作れません。

 

週5の部活に週4のバイトをする生活は、奴隷そのもので心身ともに消耗しますよ。練習しないと他の人に負けてレギュラーを奪還され試合に出られなくなるので、結局部活は週7になりますしね。

 

お金も時間もないのに、さらに遠征や昼食、合宿費、ガットの張替え、部費、後輩へ奢る、、、などなど、テニス部は結構お金かかります。

 

なので、学生生活とテニス部生活とお金の工面に苦労し、やめようとする人は必ず出てきます。特に、シングルマザーとかだとわりと家計はしんどいです。うちも母親が気の毒でした。

 

レギュラーとノンレギュラーの景色の違い

 

レギュラーは「なんでノンレギュラーがそんなに頑張らないのかわからない」というような顔をしているので、両方経験した僕が見えている景色の違いを解説します。

 

 

 

▪︎レギュラー時
:部の中心にいるようで、ポジティブ。自分が部を動かしているようで、どこからか力が湧いてくる。けど、レギュラーを奪われるのは怖い

▪︎ノンレギュラー時
:試合の日が応援団するだけで終わってしまうので、レギュラーを奪還したい。だから、練習したいのだけど、結局対抗戦の日でかなりメンタルを消費し、自主練までする気力がなくなる

 

 

レギュラーならば、対抗戦の遠征費は1日初見の人とテニスの試合ができるので、ワクワクしますし、自分のテニスの課題が見つかりますが、ノンレギュラーは1日中立って応援しているだけで、かなり精神的に病みます。

 

「応援に力はある」と僕も思うのですが、非生産的なので、早くAIに置き換えたほうがいいです。

 

オンシーズン、ノンレギュラーは奴隷になる

 

 

 

<対抗戦の日>

▪︎レギュラー
:応援の嵐の中3セットマッチ試合ができる。相手も強いし、暑くてしんどいけど、自分の限界が試せて、圧倒的経験

▪︎ノンレギュラー
:朝早く起きて、一日中声が枯れるまで応援、暑くてしんどいけど、試合が終われば反省会の際主将に「応援の声が小さい」と怒られる。特に何も生み出せない1日。

 

 

景色の違いを代弁しました。レギュラーはノンレギュラーの踏み台の上で今の自分の景色が見えていることを忘れてはいけません。

 

とはいえ、競争に勝たないとレギュラーにはなれない

 

レギュラーの定員は男子だと「ダブルス3組、シングルス6人」、女子だと「ダブルス2組、シングルス3人」と決まっているので、すなわち誰かと倒さないとレギュラーの席は奪えません。

 

そうすると、席の奪還を狙うノンレギュラーは「対抗戦の応援で消耗した」と言っている場合ではなく、さらに気力を振り絞らなければダメです。

 

できることはいくつもあり、僕も部活以外で以下のような影の努力をしました。

 

 

 

▪︎自習練最後まで練習

▪︎自分のフォームを撮影してもらい、YouTubeのプロの練習動画と比較

▪︎引退したOBに試合してもらう

▪︎部活の後、残って1時間くらい体幹トレーニング、ランニング

 

 

シンプルに、「レギュラーは対抗戦で試合経験を積んでいるけれど、ノンレギュラーはその時間練習できていない」ので、どこかでその分の取り返さなくてはなりません。

 

個人的には、自主練の際試合をするのが実戦経験を積むのにおすすめです。僕はこれでショット選択が正しくなり、ミスが大きく減りました。

 

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この記事で怖気付いていたら、テニス部はやっていけない

 

ここまで読んだくださったあなたは現実から目をそむけない強さを持っていると思います。

 

とはいえ、記事の文章を見るのと、実際に経験してみるのでは、つらさが変わってきます。

 

実際にはもっと怖い、パワハラな先輩も体育会には多いですし、、、。癖の強い先輩や同期、後輩との距離感にに僕も苦しみましたが、とはいえ、そんな暑苦しい人間関係を作れるのは大学では体育会系の部活くらいです。

 

僕ももうとっくに引退してしまったのですが、引退後も再開しますし、正直扱いが大変だった先輩も偶然遭遇した際など超嬉しいですからね。

 

そんなわけで、今回はこれくらいにしようと思います。

あなたなら、テニス部に入るか、あるいは回避しておくか、冷静な意思決定ができるはずです。どちらの選択肢を選んだとしても得るものと失うものがあります。