こんにちは、KOYAです。
先日以下のようなツイートをしました。
テニスの試合でバックハンドがスライスしか打たない人っていて、基本的に攻略されがちですが、これもスライスの質が高ければ脅威になりますよ。
たまに練習する県のトップレベルプレーヤーはほぼ全てスライスなのですが、あまりに重たく、えぐるように食い込んでくるので、持ち上げるだけでかなり疲労
@SEO攻略 ( ) March 17, 2019
テニスの試合でバックハンドがスライスしか打たない人っていて、基本的に攻略されがちですが、これもスライスの質が高ければ脅威になりますよ。
たまに練習する県のトップレベルプレーヤーはほぼ全てスライスなのですが、あまりに重たく、えぐるように食い込んでくるので、持ち上げるだけでかなり疲労
「スライスしか打てない人」ってかなりナメられると思うのですが、開き直って「スライスを極めるのはいかがでしょうか」という提案をする記事です。
実際に僕が一緒に練習させていただいている方で「バックハンドが(意図的に)9割スライス」という方がいるのですが、あまりに深く突き刺さってくるので、もはやこちらは返球するだけで体力が削られます。
スライスしか打てなくても、逆にスライスを極めれば十分草トーレベルなら勝てますよ。
本記事の内容
▪︎バックハンドスライスしか打たない人の例【グラフ、カルロビッチ、デルポトロ※】
▪︎切れのある、滑って伸びるスライスを打つためのコツとは?
▪︎片手トップスピンは後からでも徐々に打てるようになってくる
▪︎切れのある、滑って伸びるスライスを打つためのコツとは?
▪︎片手トップスピンは後からでも徐々に打てるようになってくる
上記の内容を深掘りしていきます。
プロでも、バックハンドがスライスのみって人はいますよ
かつての女帝グラフや大先生ことカルロビッチ、左手首故障時のデルポトロなどです。
トップスピンが打てないわけではなくて、意図的に彼らはスライスを使用しています。
▪︎グラフ
:フェデラーどころではない、史上最高の鋭いスライス。左右だけでなく、相手が崩れた瞬間に前にも同じフォームでボールが落ちる。
:フェデラーどころではない、史上最高の鋭いスライス。左右だけでなく、相手が崩れた瞬間に前にも同じフォームでボールが落ちる。
▪︎カルロビッチ
:バックハンドはほぼ全てスライスだが、サーブがすごすぎてブレイクできない
▪︎デルポトロ(左手首怪我復帰時)
:威力のあるサービスと周りこみフォアを主体にし、攻められるバックスライスも守りきる
本当の意味で「スライスが一番の武器」という選手は前にも後にもグラフだけに思いますが、怪我復帰時のデルポトロを見ても、「バックがスライスしか打てないから勝てない」は言い訳なように思えます。
参考:2016年のデルポトロ
2016年の左手首手術復帰後のデルポトロとかいい例ですが、質の良いスライスさえ打てれば、多少バックハンドを狙われることは前提としつつも、周りこみフォアをうまく取り入れることでバックハンドの弱みはカバーできるわけです。
2016年のデルポトロはトップスピンを満足に打てない感じでしたが、なんだかんだジョコビッチとナダルと倒して「リオオリンピック準優勝」までは記録を出しています。
(最初の方はスピンも打てていましたが、ラウンドが進むにつれてほぼ全てスライスでした。)
最初の目標としては、「得意ショットでバックハンドを守りきる」で十分なのではないでしょうか。
滑って伸びるスライスの打ち方とは?
周りこみフォアでサービスなどのあなたの「得意ショット」でスライスしか打てないバックハンドをかばっていくという方向性に加えて、「スライスの強化」もしていきましょう。
先ほどのツイートをもう一度引用します。
たまに練習する県のトップレベルプレーヤーはほぼ全てスライスなのですが、あまりに重たく、えぐるように食い込んでくるので、持ち上げるだけでかなり疲労
僕は「えぐるように食い込んでくる」伸びるスライスに対して、体力まで削られていますからね。
滑って伸びるスライスを打つために大切なポイントを3つまとめます。
▪︎「速く振る」のではなく、ゆっくり「合わせる」こと
:大きいフォロースルーは不要です。スイングはコンパクトでOK
:大きいフォロースルーは不要です。スイングはコンパクトでOK
▪︎垂直なインパクトを意識すること
:フラットで、厚い当たりを感じましょう
▪︎横向きを保ちましょう
:体が開くと、ボールの外側を捉えられず、すなわちクロスに打てません。
重要なことは、上記の通り。
スライスの技術向上を図ることで、バックハンドの質を高めましょう。
「速く振る」のではなく、ゆっくり「合わせる」こと
スライスは「速く、大きく」振らなくていいです。
コンパクトな小さいフォロースルーで十分鋭いボールは飛んでいきますよ。
この時、ゆっくり面を垂直に立ててボールに合わせましょう。
スピンだけではなく、スライスでも「ボールを潰すくらい厚い当たり」は重要です。
フラットでボレーのようにボールを打つつもりで。
横向きを保ちましょう
軽視されがちですが、体の開きを抑えるために「横向きを保つ」ことは重要です。
もしイメージいずらかったとしたら、言い換えると「利き手の肩を入れる」や「おへその横向きを保つ」とも言えましょうか。
体の開きが抑制されることで、ボールの外側をインパクトで捉えることができ、クロス方向へ伸びのあるスライスを打つことが可能になります。
もし、「クロスを狙ってもセンターにしか行かない」という自覚があったら、肩をしっかり入れることを意識してみてください。
さらに、「打点」に関して言及しておくと、ベストな打点は「わりと後ろ」でして、基準は「利き足と同じくらいの位置」です。理由は体の開き抑制のためですね。
片手トップスピンは後からでも打てるようになってくる
僕の経験談を下記に載せます。
▪︎テニス歴3年目
:バックハンドスライスはかなり得意で、相手にも効いている感じがするけどトップスピンは打てない。片手トップスピンリターンなんてなおさら打てない
:バックハンドスライスはかなり得意で、相手にも効いている感じがするけどトップスピンは打てない。片手トップスピンリターンなんてなおさら打てない
▪︎テニス歴4年目
:わりとラリーの中でスピンも要所で打てるようになってきたけど、まだリターンでは「相手がバックを狙っている」とわかる時しか打てない
▪︎テニス歴5年目
:ラリー中で相手の嫌がるようにスピンとスライスを打ち分けられるようになった。バックハンドも片手トップスピンでうまく面を合わせられる
上記の通りでして、片手バックハンドのトップスピンの習得には時間がわりとかかります。
たぶん、このあたりは両手バックハンドプレーヤーには理解できないかもですが、「片手バックハンドで生き残る道を選ぶ=執拗なバックハンド狙いを苦にしなくなるまでには年月がかかる」という派手さとは裏腹のデメリットを負っています。
しかし、上記の通りツライ段階を乗り越えれば、片手バックハンドは両手バックハンドよりもパワーがあり、「強烈なスピンもかけやすい」といった特徴があるので、かなり武器にもなります。
僕もテニス歴5年目の終わりくらいから「片手バックハンドが武器」という感じがようやくしてきました。
しんどかったら「しばらく両手にする」のもあり
僕の知り合いで、彼もまた県トップレベルですが、「片手に限界」を感じてしばらく両手バックハンドにして、また再び片手に可能性を感じて戻ってくる人もいました。
結果的に、両手にしている間に「また新たな発見があった」とのことで、かつ両手を習得するのは片手の打点の違いを理解できたあなたなら容易だと思うので、すなわち「一回挫折して、またレベルが上がってきたら再挑戦」とかでもありなわけです。
勝つために貪欲になっていきましょう。
そんなわけで、今回はこの辺でおわろうと思います。
また次の記事でお会いしましょう。