こんにちは、KOYA です。
「グラフィン360」化されたラジカル2019の情報解禁が一般にもされましたね。
テニススクールでも早速試打ラケットが置かれ始めたので、試打の感想をお伝えします。
ヘッドから2019新作で「ラジカルグラフィン360」が出ましたね。
MPを試打した感想としては、「無難に万能」という感じ。正直いつもウィルソンを使っていたので、グリップに馴染めなかったのはありますが、飛ばしすぎない程度にはじきが良いのと、想像以上に打感もソフト。かなりコントロール重視です。— KOYA (@ ) May 9, 2019
MPを試打した感想としては、「無難に万能」という感じ。正直いつもウィルソンを使っていたので、グリップに馴染めなかったのはありますが、飛ばしすぎない程度にはじきが良いのと、想像以上に打感もソフト。かなりコントロール重視です。
ぶっちゃけ、「圧倒的無難に万能」という感じです。よくも悪くも癖がないのが最大の特徴。
デザイン的にはかなり、かっこよくて、似ている柄で同じく2019年に出たウィルソンのクラッシュよりもこちらの方が個人的には好きなデザインです。
どういう感じに「無難」なのか、どんなレベルの人にオススメなのか、深掘りしていきますね。
試打感想としては、「相変わらず圧倒的無難なラケット」です
No shot you can‘t play! 💪🏼
Manufactured with graphene 360 technology, the new radical series provides greater stability and optimised energy transfer from racket to ball 🎾 The @head_tennis radical is now available to pre-order on https://t.co/ESLCc7kVOM #head #NoShotYouCantPlay pic.twitter.com/rhxItS6Jmh— tennisnuts.com (@tennisnuts) May 2, 2019
一言でまとめてしまうと、上記のとおり。
ただ、それだけだと寂しいので、もう少し細かく感想をお伝えします。
▪︎結構軽くて振りやすい
:これなら5時間でも6時間でも振れます。トップヘビーでもトップライトでもなくて、いい意味で癖がないです
▪︎打感は想像以上にソフトです
:インターネットだと、「前作よりも硬い」という情報があり、そうなのかもしれませんが、ラケット全般的には打感はソフトかと。少なくとも、数字よりは柔らかく感じました
▪︎グリップは、ウィルソン使用者的には、ちょっと違う
:今作からヘッド特有の「扁平グリップ」ではなく、「丸型グリップ」に変わったので、不慣れに由来する気持ち悪さは半減しましたが、とはいえまだ不思議な感触でした。ただ、これは完全に慣れの問題なので、普段からヘッドを使っているなら問題なしです。
▪︎パワーはそんなにないです
:スペックを見たらわかりますが、フレームもそんな厚くないですし、98平方インチなので、ピュアドライブやピュアアエロとかと比べるとだいぶ飛ばない感じです。ウィルソンのクラッシュよりも飛ばないです。しかし、重量も軽くバランスがいいので自分でしっかり振り抜きやすく、非常にコントロールに優れていると感じました。
結論としては、普段からバボラなどの「超飛ぶ、ハイパワーなラケット」を使っている人とかだと「パワー不足」を感じそうですが、わりとコントロール重視でラケットを選んできた人ならば、非常に安心感があるラケットだと確信しました。
体感としては、同じヘッドでも、スピードシリーズの方が「パンチが効く」というか、スピンがかかるように思いました。
>>参考:【ジョコビッチのラケット】ヘッド「スピードプロ」を試打評価する
ラジカルの方が、ソフトだけど、弾くイメージですね。伸縮性のある布を表面に貼った卓球ラケットみたいなイメージです。
ちょっと、意味不明かもですが、、、。、「フラット系でコーナーめがけて振り切ってコースを精密に狙える」といっておきますね。
「HEAD グラフィン360 ラジカルMP」のスペック
遅れましたが、スペックは下記のとおり。
▪︎フェイス面積:98平方インチ →問題ない程度に、ちょいせまめです
▪︎重量:295g →ちょい軽めです。
▪︎長さ:27インチ →ふつうの長さです
▪︎フレーム厚:20-23-21mm →薄めです
▪︎ストリングパターン:16/19 →標準です
重量は、「295g」でわりと軽いのですが、バランスがいいからか打ち負けないですね。
「ラジカルなら、この軽さはあり」と思えました。女性にも勧められます。
スペックだけ見ちゃうと、「ちょっとフレーム厚薄すぎて、不安定そうだ」と思ってしまいのですが、確かにオーバーなパワーはないけれど、薄さにしてはフェイス面積も大きいので、安定はかなりしています。
【追記】前作と比較するとどうか
この記事を読んでくださった方から、下記のような質問をいただきました。
テニス好きで、いま2016年モデル?(2017年4月購入)のラジカルMP使ってます! 2019年モデルの記事見て買い換えたくなっちゃいました 2016年or17年のモデルからどう変わったか、スペックというより打った感じとかどんなか興味あります!
2017年モデルとの比較なのですが、若干柔らかさが増しつつ、飛ぶようにもなったと感じました。
しかし、2017年モデル自体を僕自身がちょっと借りた程度でしか打っていないので、スイマセン。ガットの違いとかもありそうです。
2つ前のモデルと比べると、なんか飛ぶようになった分スピンかけやすくなりましたかね。前のはもっとフラット専用だったように思います。ただ、これは僕自身の上達のためにそう感じたのかもm(_ _)m
ただグリップが変わった分、確実にウィルソンやバボラなど、他社ラケットからの移行がしやすくなりました。
「HEAD グラフィン360 ラジカルMP」はどんな人におすすめか
正直、「パワーとスピンでゴリゴリ押していきたいんだ」というパワー系の人には向かないかと思います。
しかし、「今まではパワー芸人でやってきたけど、これからはコントロール系でやっていきたい」と思う男性や、「自分から振っていきつつ、綺麗に相手コートのベースラインにボールを届けたい」と思っている女性の方には強くおすすめできます。
正直、脳筋でも「パワー重視」でやっていった方が勝てるかもですが、いずれ頭打ちになります。そこで、ラジカルにすると、「配給」だとか、「コース」を毎ポイント意識せざるを得なくなく、結果的に上達につながるかと思います。
パワーアシストがそんなにない分、自分から振らないといけません。あとは、無駄なアシストがないので、フォームも綺麗になりそうですね。
▪︎パワーアシストがあんまりないです
→自分から振らないと飛びませんが、それが練習になります。
▪︎コントロール性能に優れています
→スピンというより、フラット系でコースの打ち分けがしやすく、ボールコントロールがまた練習になります
というわけで、決して「試合で勝つことだけを追求」したラケットではないですが、程よいサポートをしつつ、「あなた自身の技術を開花させる」くらいの距離感にいるラケットではあるかと思います。
「HEAD ラジカルMP」を他社ラケットと比較するとどうか
それこそ、「試合で勝利」だけを追求するのなら、バボラのピュアアエロなり、合う合わないはあるかと思いますが、ウィルソンのクラッシュの方がおすすめです。
>>参考:【ナダルのラケット】バボラピュアアエロをレビューする【評価高い】
>>参考:ウィルソン・クラッシュはブレードよりもイージーな件【パワー圧勝】
パワーアシストは、そんなにないのですが、とはいえウィルソンのプロスタッフと比べると十分にあります。
ウィルソンのブレードと比較すると、癖がラジカルはないので、ともに一般的には「硬い」と言われるラケットですが、ラジカルの方がよりソフトで、使いやすいかです。
「良くも悪くも、癖がないのが最大の特徴」と冒頭で述べたのが、この辺に生きている感じがします。
※今作から扁平グリップだったのが丸型に変更になり、より大衆ウケが良くなったはず。
ウィルソンのラケットは正直結構「癖」が強くて、万人におすすめできなかったりするのですが、今作のラジカルは使える人多いかと思います。
それでいて、デザインも最高にカッコいいですからね。
毎作ラジカルのデザインは「なんか惜しいなぁ」と思っていたのですが、今作のデザインはかなり洗練されていると思います。買うなら、個人的には今作ですかね。
というわけで、今回はこれくらいにしようと思います。
パワーとか、スピンとかずば抜けてはないけれど、圧倒的に「使いやすい」ラケットです。
ショットの威力に依存するのではなく、「プレー全体」というスケールでテニスを高めたい方にぜひ使っていただきたいです。
※ネットだと、お店よりも圧倒的にやすく買えます。海外並行輸入品なら、50%OFFですよ。(中身は同じです)
以下、関連記事をいくつか貼っておきます。
【テニスラケット】国内正規品と海外正規品の違いとは【性能差なし】
【テニス】ガットのテンションを決める方程式【トレンドは低めです】