【ウィルソン】ブレード98、98Sは圧倒的に万能の将です【評価】

ブレード98S、98試打評価インプレ ラケット知識、試打

こんにちは、KOYAです。

ラケット評価記事が人気で、当ブログから数十本のラケットを買っていただいています。

 

先日に、下記のようなツイートをしました。

 

 

テニスラケットで、「コントロールを重視していきたいけど、でも、プロスタッフみたいに使用ハードルが高すぎるのは試合で不利。でも、アエロじゃ打感わからなくて、ぶっちゃけテニスを楽しめない」というあなたには、圧倒的に、「ブレード98」がおすすめ。さらにいうと、98Sならスピンも鬼かかる

 

今回は、上記のツイートを深掘りしつつ、ウィルソンの定番ラケット「BLADE98シリーズ」について解説していきます。

 

結論としては、「プロスタッフは厳しすぎで、ピュアアエロは楽しくなくて、でも、コントロールとパワーの両立を高いレベルで求める」あなたにおすすめです。

 

そして、ブレード98で振り切れるか不安な場合、ブレード98Sもあり、はっきりいって「あなどれないラケット」だと思っています。経験から断言します。

 

ブレード98、ブレード98Sのカタログスペック

 

今さらまとめるまでもないシリーズかもですが、ざっくり下記のよう。

 

 ブレード98のカタログスペック

 

 

▪︎フェイス面積:98平方インチ
▪︎重量:304g
▪︎バランス:ミドル
▪︎フレーム厚:21.0mm
▪︎ストリングパターン:16/19と18/20の2種類
▪︎フレームの硬さ:柔らかくはない

 

 

ブレード98Sのカタログスペック

 

 

▪︎フェイス面積:98平方インチ
▪︎重量:294g
▪︎バランス:トップヘビー
▪︎フレーム厚:21.0mm
▪︎ストリングパターン:18/16
▪︎フレームの硬さ:柔らかくはない

 

 

上記のとおり。

 

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ブレード98の硬さは、人によって感じ方が違いそう

 

フレームの硬さに関しては、「柔らかくはない」としましたが、人によっては、「ちょい硬いな」と感じるかも。

とはいえ、HEADのプレステージやプロスタッフの97Sなどと比べるとだいぶ柔かいです。

 

総評としては、「どちらかというと上級者向けの飛ばないラケット方面だが、それを優しくした」イメージです。

 

98平方インチですが、特に「フェイス面積が小さすぎてスイートスポットに当たらない」というほどのことではないです。

もちろん、スイートスポットを外すとあんまり飛びませんが、中級者以上ならまったく問題なし。

 

また、D字型のラウンド形状で、しっかり身体の軸を回してボールを打てる人ならば、ラケットのしなりを感じられると思います。

>>参考:【テニス】「脱力」を最短で習得する方法は「軸で打つ」ことにある話

 

腕で力んで振ろうとしていると、フレームの硬さの方が目立つかも。

 

中上級者→柔らかい、初心者→硬いラケット

 

ざっくりいうと、上記のように感じられるかと思います。

 

ブレード98には16/19と18/20の2種類のストリングパターンがある

 

98Sをいったん置いておいて、98の2種類のストリングパターンにおける違いについて解説します。

 

 

 

▪︎16/19:プロスタッフの簡単でちょい硬めみたいなイメージ。わりと飛ばしやすい

▪︎18/20:細かいストリングパターンでボールへガットを「食い込ませてる感」はこちらの方が強い。しかし、飛ばないのでより身体をうまく使ってパワーを出せないと厳しい

 

 

個人的には18/20の方が好きですが、ぶっちゃけ試合で勝つには16/19だと思います。

 

というのも、「ボールを密なストリングで潰してる感」は18/20の方があるのですが、思いのほか飛ばないので、わりとボールを飛ばしやすい16/19の方がプレーはしやすいはずです。

 

女性なら、迷いなく16/19。男性の中で、筋力あり、かつ力まないで運動連鎖で打てるなら、18/20という感じ。

 

男性でも体幹が強くて、かつ身体で打てる人でないと安定的にボールを潰せないかなと。

下手に腕が力むことでボールを飛ばそうとしても、ミスが増えるばかりで安定しません。

 

Sラケのブレード98Sが個人的に意外と押し

 

軽量の、294gで男性にはちょっと舐められがちなスペックをしていますが、かなり侮れないスピン量を発揮してきます。

というか、ボールが縦に変化しすぎてハッキリいって「うざい」です。 ※褒め言葉

 

 

 

▪︎ブレード98:基本的にフラットドライブな高くない軌道。ボールの上下は少なく、どちらかというと左右のコントロールで展開する。

▪︎ブレード98S:ネット上の高い軌道から、ベースラインのギリギリで急にストンと落ちて、また高く跳ねる。軽いけど、簡単にスピン量が増しましになり、相手としてはかなり打ちづらい。ボールの上下だけでミスを誘える

 

 

軽いけど、トップヘビーでヘッドが綺麗に回ってくれるので、スピン量が圧倒的に増加します。

 

結果、それまでアウトしていたボールがネットの上の高いところからストンと急降下するようにコート内に収まり、また跳ねるという、相手としてはかなり嫌な球が飛んできます。

 

「Sラケは初心者が使うもの」は偏見です

 

でも、「Sラケはおもちゃ。俺のプライド上使えない」という方もいらっしゃるでしょう。もったいないです。

 

確かに、プロのように自分でパンクするくらいボールを潰せるのならばスピン量は不要なのかもですが、大学の体育会テニス部レベル(1、2部以外)とかなら全然大活躍ですよ。

 

大学時代、同じくらいの強さだった友人にブレード98Sを勧め、素直に友人は98Sを買ったのですが、その後別人のように嫌な球を量産してくる人になりました。(言わなきゃよかった。笑)

 

ブレード98Sは通常のブレード98にピュアアエロ要素が加わった感じですね。

これでバックハンドの高い打点に跳ねる球を集められると、なかなか返球がしんどいです。

 

ただ、「俺はすごくボールを押せるんだ。直進方向へのボールの推進力で相手を圧倒したい」という気持ちなら、よりスピンに威力を引かれない通常の98の方がおすすめです。

この辺、自分のパワーと相談ですね。

 

 

 

▪︎ブレード98S:パワーのない人でもスピン量3割増。ミスも2割減。

▪︎ブレード98(16/19):一番クセがなく、中級者以上の男性も女性が使いやすいラケット

▪︎ブレード98(18/20):かなりボールを飛ばせる人向けのラケット。ボールを潰した時の打感が極上。

 

 

>>関連記事:【テニス】ガットのテンションを決める方程式【トレンドは低めです】

 

【提案】「ブレード98S軽すぎ」というあなたに

 

そろそろ記事を終えますが、最後に「ブレード98Sは、いいんだけど、ちょっと294gは軽すぎなんだよな」という男性のあなたへ提案です。

 

ブレード98Sが軽すぎると感じるならば、グリップ内部に加重しましょう。

 

なぜ、グリップ内部かというと、実はどのラケットも反発力を確保するためにフレームそのものの重さは実はそんなに変わらなくて、いわゆる「トップヘビー」と呼ばれるラケットも、実は「グリップライト」なだけだからです。

 

なので、グリップに鉛を使って加重してあげると、見事通常の重量バランスのラケットに戻ります。

 

294gにグリップ内に6g加重して300gにしても、違和感ないですよ。

ヘッドの先端は遠心力が大きく働くので1gでも変化を感じると思いますが、手元なら、たぶん10gくらい変わらないと違和感感じないはず。

 

 

というわけで、↑のようなリードテープをリプレイスメントグリップ(元グリップ)の下にグリップの角角の面に沿って貼ってあげるか、↓のようにリプレイスメントグリップそのものをレザーに変えてあげるとグリップを重くできます。

 

 

レザーに巻き替えると、下記のように変化します。

 

 

 

▪︎グリップが若干細くなる

▪︎10〜20gほど重くなる

▪︎よりグリップの角が感じられるようになり、打感が向上する

▪︎レザーそのものが硬く、衝撃吸収性が悪いので、振動は増える

 

 

ちょっと、グリップそのものが硬くはなっちゃうのですが、角を感じられ、打感も向上するので、やめられなくなるはず。

 

というわけで今回は以上になります。

98Sでリプレイスメントグリップをレザーに巻き替えて305〜315gくらいにするというのは、現実的にありかと思います。

ブレード自体が、「テニスを楽しみつつ、かつ勝てる」ラケットなので、ぜひ使ってみてください。

 

 ブレード98(16/19)

 

 ブレード98S(18/16)

※何気に、チートラケットです。

 

 追記:2019年最新のV7.0でどう変化したか

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