こんにちは、KOYAです。
実際にフェデラーを見て、道路1本分の距離まで近づいたことがあります。子鹿のように若く、オーラはプリンスでした。
先日に下記のようなツイートをしました。
✅フェデラーが年齢のわりに圧倒的に強い理由
・ショートポイントが多いので、試合が早く終わる
・記録に対して貪欲だった
・常に自分と戦っていた
・変化を受け入れられた
・相手に「間」を与えないプレー
・「変化」が多くて、慣れづらいテニスだけじゃなく、他分野でも生き残るために参考になる
✅フェデラーが年齢のわりに圧倒的に強い理由 ・ショートポイントが多いので、試合が早く終わる ・記録に対して貪欲だった ・常に自分と戦っていた ・変化を受け入れられた ・相手に「間」を与えないプレー ・「変化」が多くて、慣れづらい テニスだけじゃなく、他分野でも生き残るために参考になる
今回は上記のツイートを深掘りして、まもなく38歳になるフェデラーが、なぜいまだ強いかについて解説していきます。
明確な理由があり、それは精神面と技術面から説明がつきます。
フェデラーが偉業を成し遂げられた理由【記録面】
下記のようなものがあります。
- ラリーが短く、試合時間も短い
- フェデラー自身が記録に対して「貪欲」だったこと
- 常に「自分自身」と勝負していて、ファンが多かった
- 「変化」を認め、受け入れることができた
この4つですね。順に解説していきます。
ラリーが短く、試合時間も短い
フェデラーより早く1ポイントを終わらせられるのは身長2m近くのビッグサーバーぐらいなもの。ストロークでフェデラーよりもテンポよくポイントを重ねられる選手も存在しないですよね。
それくらいフェデラーはその気になれば一瞬でポイントをとる形というものを持っています。
1つのラリーを最小限にし、無駄に体力を損失しないことで、試合時間が短くなる。試合時間が短くなると次の試合へもエネルギーを持って臨めます。
すなわち、「ただ勝利する」だけでは物足りなくて、「どれくらい体力を残して勝てるか」が重要。
みんなフェデラーより疲れた状態で、フェデラーと対戦する
考えてみれば、いくらフェデラーが年をとっているとはいえ、みんなフェデラーよりも疲れた状態で、フェデラーと2回戦以降戦っていますからね。
さらに、フェデラーは2019年ウィンブルドン決勝で、決勝までに6試合こなしてきたのにもかからわず、それでも決勝6-7(5)、6-1、6-7(4)、6-4、12-13(3)と大会最長の試合を戦えるスタミナがありますからね。
僕が夜中に最後まで見ていて、「2014年よりも体力あるな」と思ったほどです。20代並みに体力あります。
フェデラー自身が記録に対して「貪欲」だったこと
32歳を超えてからのフェデラーは「その日、その日のテニスを楽しもう」といった発言が多いですが、2008年とか、その前後の頃のフェデラーはあくまで結果を出すことにこだわっていました。目つきもギラギラしていましたし。
さらに、1回グランドスラムを優勝して満足せず、先輩であるサンプラスを超えたり、さらには過去の自分の記録に対しても勝負していけた精神が、偉業達成への貢献として大きいです。
常に「自分自身」と勝負していて、ファンが多かった
フェデラーって、他の選手の悪口とか言わないじゃないですか。目が笑ってない時はありますが、基本他者を尊敬し、自分のプレーに集中する。
そのようなストイックなテニスとの向き合い方が周りにも尊敬され、応援され、フェデラー自身こんなにも長くプレーを続けられたのはいうまでもありません。
2012年くらいだと、記者が「いつ引退するのか」と騒ぎたたていましたが、今やいつ引退してもおかしくない状況で、みんな「これが最後の時かもしれない」と目に焼き付けて試合を見ています。
「変化」を認め、受け入れることができた
サンプラスは自身の使っている85平方インチのラケットを、時代の流れが黄金スペックのスピンラケットに変わっても受け入れられず、結果引退時期を早める結果になりました。
一方のフェデラーは、サーブアンドボレースタイルからベースラインでのストローク、ネットを含めたプレーと柔軟に時代と自分の体力を見て変化しました。
さらに、2014年に2002年から12年使ってきた90平方インチのラケットをやめて、フェイス面積を大きくしました。テニス選手にとって相棒であるラケット変更は、選手生命に関わる問題なので、よくこの重要な決断ができたなと当時思いました。
逆に、2019年いまだ第一線で活躍できるのは、この時柔軟にラケット変更できたからです。
ここまでが、フェデラーが偉業を成し遂げられた理由です。
ここから記事後半に映りますが、後半ではフェデラーの「技術的な強さ」を解説します。
フェデラーになぜ観客が見とれ、相手はマジックにかかるか
On the move with Joe🏃♂
Enjoyed 🎥 73 questions 🌱😉‼️ https://t.co/NbxBHeKctZ— Roger Federer (@rogerfederer) July 2, 2019
2つあり、下記に示します。
- 相手に「間」を与えないプレー
- 「変化」が多く、慣れづらい
順番に解説していきます。
相手に「間」を与えないプレー
フェデラーほど、ベースラインギリギリでライジングし、フェデラーほど早いテンポで、フェデラーほどギャンブルに攻めてくる選手は他にいませんね。
他の選手にはない、理不尽のようなタイミングの速さで攻撃してきます。
- ちょっとでも浅くなれば、すぐコーナーにアプローチを打って、ネットをとってくる
- バウンド後一瞬で返せれ、どんどん自分の時間がなくなる
- 時間を作ろうと下がると、すぐドロップを打ってくる
- 早いテンポに目が慣れてきたら、遅いスライスで崩される
対戦相手からして、ここまでやりづらい選手はいないと思います。リズムが掴みづらい。
ナダルは以前フェデラーに圧勝していましたが、最近は厳しいです。フェデラーのバックハンドが向上して、ジョコビッチ同様にそこだけを狙う意味がなくなっちゃったからです。
「変化」が多く、慣れづらい
サーブでも、ストロークでも、フェデラーほど手札がある選手は他にいませんね。
フェデラーのサーブのバリエーション
- デュースサイドからワイドへのスライスサーブが、外に逃げる逃げる
- デュースサイドは2ndはバックハンド狙いが多いけど、そう思うとワイドを混ぜてくる
- アドサイドはワイド狙いが多いけど、1stと2ndで球質が変化。2ndのキックサーブが跳ねて叩きにくい
- アドサイドもワイドにはってるとセンターを狙ってくる
やりづらい要素しかないと思います。
さらに、追い詰めたら追い詰めたらでオンラインでのサービスエースとか打ってきますからね。
2010-12年くらいよりも、2014-19の最近の方がサービス強いと思います。
ストロークでも「変化」が多いです
フェデラーはYouTubeのハイライト動画とか見てると、フラットな弾道ばかり打つのだと思うはずなのですが、実際にフルで試合を見てると、わりとスピンの高い軌道の跳ねるボールを混ぜます。
これらは1発で決まらないショットで、一見試合時間を伸ばしちゃうだけに見えるのですが、実はこういった高い弾道のスピンはよく跳ねるので、結果相手のポジションが下がり、隙ができるという仕組みになっています。
さらに、バックハンドのスライスでもわざと浅めに入れて持ち上げさせたりすることで、相手の打点を壊し、ミスさせるような意図もあります。
とにかく、「やりづらい」、「つかみにくい」というのがフェデラーの特徴です。単調でないので、観客も見てて飽きないです。
というわけで今回は以上とします。
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最後に、フェデラー関係の関連記事も貼っておきますね。
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